人生相談〜聖書、イエス様を信じる立場から

世界のベストセラー聖書の価値観から、生きるを考えます!(モノの見方が変わると、とても楽になります)

「自分で自分が許せないのですが」どうしたらよいですか。

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「私のしてしまったこと(失敗)で、友人に悪い影響を与えてしましました。友人は過ぎてしまったことだからもいいい、と言うのですが、私は自分で自分が許せません。そんなことばかりを考えていると、やらなければならないことも手がつかなくなってきました。どうしたよいのでしょうか。」18歳女性

 

ご質問ありがとうございました。勇気を出しての質問でしょう。私も真心から答えさせていただきます。

文面からすると、あなたは、純粋で正しく生きようとしている人なのでしょうね。

だから自分してしまったことを、取り返しのつかないこと、と考え、悩んでおられるのだと思います。

 

お友だちは「もういい」と言って下さっているとのことですが、もしかすると、お友だちの「言葉の奥」にある、「感情(気持ち)」を推察して、悩んでおられるのかもしれません。

そう言う意味では、とても繊細な方なのかもしれません。

確かに「人」は、「他人の落度」を「許すこと」は非常に難しいことです。

 

でもここでは、ご質問に書かれている「あなた自身が、あなた自身を許せないこと」に焦点を絞って考えたいと思います。(他の方の感情の重圧、という課題は、別のところで考えたいと思います)

 

あなたに質問をしますが、

もしかするとあなたは、「自分は、本来そんなことをする人ではない」と思っておられるのではないでしょうか。

「正しく生きよう」と考えておられる人は、一般的に「正しさに努め」ますから、自分が「間違ったこと」をするのは、「あり得ないこと(あってはならないこと)」と考えることが多いのです。

人によっては、「自分は失敗してはいけない」と、どこかで決めてしまっている方もおられます。そういう方が失敗を指摘されると、感情的に反発してしまいます。

 

しかしここに落とし穴があります。

残念ながら、人間は失敗をします。私もしますし、どんな人だってしてしまいます。

 

しかし「失敗をしてしまう人間」に「失敗してはいけない」と強制すると、考えられることは「その事実や感情を否定しようとする」ことです。

 

実は、人は自分の感情を「そのまま受け入れられる時」に、「自分らしく生きられ」ます。そして「生きる気力」がわき上がります。

 

しかし、もし「自分の感情を直視できない」「受け入れられない」と考えていると、その失敗の感情を「消そう」「否定しよう」としますから、疲れてしまうのです。消すためのエネルギーが膨大のため、他に使うためのエネルギーを枯渇させてしまうのです。

 

西洋のことわざに、「人は罪を犯す。神はそれを赦す」をあります。

「罪を犯してしまう人間」だからこそ、「赦し(許し)」が必要になってくるのです。

 

もう一度質問ですが、あなたは、自分をそのまま受け止めて下さる方が、近くにおられますか。両親、祖父母、学校の先生、どなたでも信頼おける方ならば、構いません・・・その方に気持ちを全部話してみて下さい。

きっと「すこしだけでも」気持ちが軽くなるはずです。

 

そして、そのような失敗も悪感情も含めて、「自分なのだ」と受け止めることができたならば、楽になります。

 

ぜひ試してみて下さい。あなたにとって、「許せない自分」をそのまま受け止めることは、最初は難しいかもしれません。しかし、今後のためその作業は「大切なこと」なのです。

 

でも、もう一つ大切なことがあります。

あなたは「こうあるべきだ」という「強い基準(ものさし)」を持っておられるように思います。

それは「大切なもの」です。まずそのことは受け止めてください。

しかしその基準が「歪んでいた」なら、あなたは「歪んだ基準」で「自分を滅多打ち」にしてしまうかもしれません。

それは「止めた方がいいこと」です。

ですから、「自分が正しい」と思っている基準も、「もしかしたら間違っているかも」を考えてみることも大切なことです。

 

聖書の中に「義人はいない。一人もいない。」という言葉があります。

もしあなたが、「今の考え」は「上手くいかなくなった、ものさし」だと気がついたならば、別の「もっと良いものさし」を探してみることも大切なのです。

人間は一生かけて、自分の価値観を作り上げていくものです。10代のあなたの考え方は、まだ途中経過ですから、これからどれだけでも成長していく筈です。

 

では他に「どんなものさし」があるのか、と言われるかもしれません。

私は聖書の言葉をお勧めします。

 

☆☆☆☆☆☆

旧約聖書
箴言 29:25 人を恐れるとわなにかかる。しかし【主】に信頼する者は守られる。

伝道者の書7:21 人の語ることばにいちいち心を留めてはならない。あなたのしもべがあなたをのろうのを聞かないためだ。
7:22 あなた自身も他人を何度ものろったことを知っているからだ。

 

新約聖書
Ⅰヨハネ3:20 たとい自分の心が責めてもです。なぜなら、神は私たちの心よりも大きく、そして何もかもご存じだからです。

☆☆☆☆☆☆

 

上手くいっても失敗しても、

あなた自身を「そのまま受け止めて下さる、存在」に出会うことができたならば、

「どんな時もあなたを支えて下さる方の、愛情」を体験できたならば、

あなたの考え方、感じ方は、今よりもきっと広くなるはずです。

 

「許し」は大人でも難しいことです。許せずに苦しんでおられる方は多くおられます。

もしあなたが、自分が「赦されている」から、他人を「許すことができる」という体験ができたならば、年が若かったとしても、成熟した人間となっていけるのです。

 

ご質問された方は、誠実な方だと思います。ぜひこの「チャレンジ」を前向きに受け止めて下さることを願います。

祝福をお祈りしています。

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