「経理の仕事をしています。仕事は集中してこなすのですが、いつもピリピリしてしまい、家に帰るとがっくりとしてしまいます。気力が湧きません。部屋の掃除や、雑事など、やるべきことはたくさんあるのですが、最低限のこと以外は、先延ばしになってしまいます。どうしたら良いでしょうか。気持ちの整理がしたいのですが、アドバイスをお願いします。」(40歳女性、事務職)
ご質問ありがとうございます。
経理のお仕事をされているのですね。経理は数字が合って当たり前ですから、神経を使うお仕事です。仕事中は、きっと集中されていることでしょう。(質問者さんは、責任感・正義感も強いお方であるとお察しします)
けれども、家に帰ると気力が湧かないということですね。仕事でエネルギーを使い果たしているのかもしれません。それだけ仕事に全力投球されているのだと思います。
ひたむきな質問者さんの姿を想像します。
しかし、エネルギーが枯れ果ててしまい、日々の雑事がおっくうになるとは、お困りですよね。
解決のため、一緒に状況を整理していきましょう。
「最低限のこと以外」は先延ばしになるということですから、「最低限のこと」はできているということですね。きっと気力を振り絞ってされているとは思います。
《前半》は【気持ちの整理のために】3つのことを、一緒に考えていきましょう。
①「やるべきこと」と「捨てるべきこと」を明確にする。
②「小さな目標」と「その締め切り」を立てる。
③ できなかった時の別のブラン「Bプラン」を立てる。
《後半》は【心のエネルギーを蓄え、浪費しないために】というテーマで書かせて頂きます。
ポイントは、「許し(そのまま受け入れる心)」です
《後半》で一緒に考えていきたいと思います。
まず《前半》です。
【気持ちの整理のための3つのこと】
①「やるべきこと」と「捨てるべきこと」を明確にする。
長くなるといけないので、要点だけを簡潔に書きます。
今の状況下では、必要最低限のことだけに注目して、残りは「無視」したら宜しいと思います。(しないといけないというストレスから解放されるため、それで良いと割り切るのです)
整理するために、書き出しても良いですから、やらないといけないことをリストアップすると良いと思います。
そのリストの優先順位の番号をつけて、1番から順番にしていくのです。
リストの下は、今は無視しましょう。(どこかのタイミングで上位に上がった時に対応しましょう)
掃除が好きな方は、部屋が綺麗で片ずけられていることが、「心地が良い」です。(優先順位の上位です)
片付いていることで、日常生活の準備ができるので、その人にとって、掃除は「必要最低限のこと」なのです。(ストレスをなくすための条件です)
しかし、そうでない方もおられます。
片付いていなくても、気にならない方もおられます。
そうでない方に、エネルギーが枯渇した状態で、掃除や整理の仕方を指南しても、現実的ではありません。余計ストレスになります。
優先順位が低いものは、いざきよく先送りをしましょう。
掃除は、来客が来る等で、優先順位が上がった時に、対応すると考えてみるのです。
(何度も書きますが今はエネルギーが無い状態ですから)
しかし、どうしても気になるようでしたら、「片付ける範囲」を決めましょう。決めた範囲だけを片付けて、満足するようにするのです。(②にもつながります)
(ズボラを指南するようで、スイマセン)
②「小さな目標」と「その締め切り」を立てる。
先ほど、「掃除も、気になるようなら、自分の決めた範囲だけを整頓しましょう」と書かせて頂きました。小さな目標を立てることは有益です。そして、その締切を決めることも有益です。(人間は締切がないと先送りをしてしまいますので)
自分で締切を作るのが難しいと思ったら、親か友だちを家に呼びましょう。掃除をせざるを得ない状況を作るのです。(無理がない程度にです)
雑事も、あまり詰め込むとやる気が削がれます。
市役所、銀行、郵便局、・・・雑事はこの日にしようと「小さな目標」を立てるのです。
そして「締め切り」を決めましょう。
出来るだけ、簡単にできる小さな目標を立てるのです。そして達成感を味わいましょう。(調子に乗って無理は禁物です。小さな目標に徹しましょう)
今はエネルギーが枯渇状態ですから「無理がないように」が、おすすめです。
③できなかった時の別のブラン「Bプラン」を立てる。
真面目な人の多くは、目標設定をして、それができなかった時に、「自分で自分を裁き」ます。
そのせいで疲れたり、嫌になってしまうことがあり、「目標を立てること」にも嫌悪感を持ってしまうこともあるのです。
しかしこれは、「目標を立てること」が問題ではなく、「自分で自分を裁くこと」が問題です。
自分で自分を裁かない対策として、プランAができなかった時には、プランBを立てる練習をするのです。
もし予定の日に市役所に行けなかったら、自分で自分を裁かずに、次のプランBを立てましょう。(そのためにも多少の余裕はあった方が良いとは思います)
「自分を許す」練習をするのです。
《後半》です。
【心のエネルギーを蓄え、浪費しないために】
ここでのポイントは、「許し(そのまま受け入れる心)」です
(今回のプログのテーマがこの点です)
人は「思い通りにならない時」に、ストレスを感じます。
「こうあるべきだ」という考えに対して「違うことが起きる時」
「裁きのこころ」がわき上がります。
そして「裁きのこころ」がわき上がると、ストレスは激しくなります。
「自分」で「自分」が許せない時、「自分を裁き」ます。すると自分の中で強烈なストレスがたまります。
「周りの人」を許せない、こうあるべきだ、おかしいと思う時、「その人」や環境を裁きます。するとその時もストレスがたまります。
ストレスがたまると、心のエネルギーを大量に消費します。すると状況によっては動けなくなります。
だから「ストレスを軽減」するには、「裁きのこころ」を取り除くこと、です。
別の言い方をすれば、
裁きべきその人を「許す」こと。環境も「許す」こと。
・・・「そのままで良い」「そういうこともある」と受け止めることです。
質問者さんが「失敗した自分や他人」を(仕方がないと)許すことができれば、裁きの思いが減り「ストレス」は確実に(信じられないほど)軽減します。
私が持っている本の一冊に「自律神経を整える、あきらめる健康法」(小林弘幸著)があります。
めまいや多くの病気は、自律神経の乱れから起こります。
それを「あきらめること」で本来の状態に整えるという趣旨の書籍です。
「あきらめる(消極的)」それはすなわち「裁かない→受け入れる、許す(積極的)」ということです。
「自分を裁かず」「環境も裁かない」と、自律神経も整えられ、健康増進、若返りさえも起こるというのです。(裁かないことは素晴らしい力なのです)
ではどうしたら「裁きのこころ」が取り除かれるかを、最後に取り上げます。
実は、これがキリスト教の大事な教えなのです。
①まず、自分の中に「裁きのこころ(罪)」があることを、認めることです。
(気づきと、方向転換・悔い改め)
② 「そんな自分が赦されている体験を受けとめること」です。
(心の取り扱い、聖霊体験)
人への「許し」は、自分が「赦されている」体験を通じてでなければ、できません。
「失敗を許された」体験を思い起こしてください。
クリスチャンであれば、神様が、イエス様が「あなたの罪を赦して下さった」という体験です。「深い罪を赦された体験」を心の中で、何度も思い巡らせてください。
それが心に浸透した分、「自分を許せる」ようになります。そして「人を許せるようになる」のです。(心に聖霊の力が働くことを通じてです)
クリスチャンでない方に分かりやすく、「神様の赦しの体験」を説明する方法を、私はまだ十分に持っていません。(なぜなら人間の許しは「不十分」だからです)
しかし、もしあなたの両親が、祖父母や身近な方が、あなたを愛するが故に「あなたの失敗」を許して下さった体験がもしあれば、それは貴重な財産です。
その許しを思い巡らせてください。そして同じように「自分を許し」「人を許す」のです。
そうする中で、質問者さんの「裁きのこころ」が解けていく筈です。(ゆっくりとです)
「自分を許せる心」とは素晴らしいです。
「ストレスが減り」「気力が充実します」。
毎日の仕事も「無理なくできるように」変えられていきます。(余力が持てます)
人間関係も向上します。(良いこと尽くしです)
「自分と環境」を受け入れ、許すこと。そして「裁かないこと」・・・・そこからな毎日の気力の充実が与えられるのです。
質問者さんの気力が充実し、
毎日が潤いに満ちたものとなりますように、
祝福をお祈りをしています。
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