皆さんの近くに、「自分を被害者だ」と主張して、「遠慮なく人を攻撃する人」はいませんか。
通常は表に出さなくても、「自分の失敗」は、「すべて人のせい」で、「被害者になれ」ば、「何をしても許される」と思い込んでいる人はいませんか。
(被害者ということを言い訳にして、自分の言動を正当化す行為です)
精神科医の片田珠美氏が、「被害者のふりをせずにはいられない人」(青春出版社)を出版されています。
また同氏は、ダイヤモンドオンラインで、「『被害者ぶる人』増加中、巧妙な狙いを3分類で読み解く」という記事を書かれてもいます。
非常に深い内容であり、一度読まれることをお勧めします。(続編、「『被害者のふり』をしてくる人にはどう対処すればいいか」も秀悦です) 後ほどリンクを貼っておきます。
最近いろいろなネットの書き込みや文章を読む時に、「これ、正しさを主張しているが、なんかおかしい。」と感じていたモヤモヤ感が、これらの記事を読んで、すっきりとしました。
氏によれば、被害者になることには3つの目的があると言います。
1、利益を得たい「メリット型」
2、注目を集めたい「スポットライト型」
3、復讐したい「リベンジ型」
これらのことを無意識でやっている場合が多いので、対処は余計難しいと、片田氏は指摘しています。
これが、個人のレベルで起こることも、当然、問題になりますが、それが集団で起こると、暴力沙汰になる場合があります。
アメリカで起きた警察官による黒人殺害事件を発端とした「ブラック・ライブズ・マター」の運動が、2020年アメリカ各地で起こりました。その運動自体は、もともとは人権運動なので健全なものでした。しかしその運動に、極左組織「アンティファ」が加わることで、煽られた一部が、暴徒となり、店や車が燃やされ、一時期、シアトル市は無政府状態になりました。
極左のリーダーは、被害を受けた黒人を応援するためには、「法律を犯してもいい」と人々を扇動し、暴動をけしかけたようです。(計画的だったようです)
そに理屈が「被害を受けた者たちは、暴力に訴えても、良い」という間違った考え方です。
つまり、「被害者は何をしても正当化される」というものです。
極左組織はこれを革命思想に結びつけます。そして組織的に扇動するのです。(こんなことが民主主義の国であるアメリカで、現在起きているのです)
日本の場合、国民性から、暴動は起こりにくいかもしれません。
しかしその分、匿名のネットでは、炎上や吊るし上げが起きています。
形は違っても、実は精神性(根っこ)は、同じです。
誰かに煽られたら、簡単に反応してしまうのです。
ですから気をつけないといけません。
このことを曖昧にすると、人間関係のトラブルで済まなくなる場合があるのです。
「被害者は、何をやっても良い」という考えに、「違う」とはっきりと意思表示をしなければならない時があると、私は考えています。
(あえて言葉に出さなくても、いざという時に「違うと言える」考え方、哲学が必要です)
それがあなたの行動を守り、今暮らしている日本の地域、ひいては日本社会を守ることとなります。
少し、話が大きくなりました。
もう一度、元に戻します。
あなたの近くに「被害者となれば、何をやっても良い」という考え方の人はいますか。
もしそのような人がいたならば、あなたはどのように対処するでしょうか。
(冒頭の片田氏のコラムが参考になるとは思います)
古くはハンムラビ法典で「目には目を、歯には歯を」記されていることを知っているでしょうか。
これは、復讐を正当化する教え、と間違って理解している人も多いのですが、
しかし実際の意味は、「目をやられたら、目だけにしなさい。歯をやられたら、歯にだけ仕返しをしなさい、それ以上はしては、いけない」という戒めなのです。
人間の心は、目だけやられてもそれ以上復讐したくなる、感情(弱さ)があるのです。それを戒めたのが、この法典なのです。
もちろん、「本当の被害者」となった方を蔑めるつもりはありません。、被害者となった人の痛みを否定するつもりもありません。(私は、立場上、よく人の痛みをお聞きし、癒しを祈ることが多いです)
しかし「被害者ぶる人たち」は、問題です。
周囲は、そこまで思わなくても、被害者ぶる本人は「自分はひどい目にあった被害者」と言い張って譲りません。周囲の認識と大きなズレがあるのです。
見極めが非常に難しい時があります。
自分が被害者になるために、嘘も平気でつきます。(本人に自覚が無い場合が多いのです)
先ほど記した片田珠美氏による、被害者と主張する3つの目的をもう一度、書かせて頂きます。
1、利益を得たい「メリット型」
2、注目を集めたい「スポットライト型」
3、復讐したい「リベンジ型」
人間の心は、とても複雑です。無意識で行うことも多くあります。
いくら可哀そうだから、同情をするから、または一見正しいからといって「心の闇」に巻き込まれてはいけないのです。
すべての人が、「被害ぶる人たち」では、ないでしょう。
しかし、もしその人が「被害者ぶる人」ならば、知恵とスキルと身につけて、対処する必要があるのです。
良く言われますが、「悪魔」は「光の天使」を装います。
悪は真っ黒である場合は、ほぼありません。白の中に黒が混じっているのです。(一見正しく、部分的に悪いということが多いのです)
誘惑も真っ黒ではありません。光り輝くところがあり、実は黒いのです。(そうでなければ、だれも飛びつきません)
「被害者利得」という誘惑に、自分自身は落ちないようにしましょう。
もしそのような人を見つけたら、「注意人物」として対応していきましょう。(申し訳ない言い方ですが、仕方がありません)
聖書の言葉です。
エペソ(新約聖書)
5:13 けれども、明るみに引き出されるものは、みな、光によって明らかにされます。
5:14 明らかにされたものはみな、光だからです。それで、こう言われています。「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる。」
5:15 そういうわけですから、賢くない人のようにではなく、賢い人のように歩んでいるかどうか、よくよく注意し、
5:16 機会を十分に生かして用いなさい。悪い時代だからです。
これからの時代、(混乱する時代には)物事を「正しく吟味」しなければなりません。
衝動的に飛びついては、非常に危険なのです。
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