幼児教育の仕事をしている者です。最近入ってきた後輩が、すぐに落ち込むので困っています。年上の先輩と比較し、「自分はできない」と否定的になります。彼女に「経験が違うのだから、自分の目標を立てて、自分のペースでいったら」とアドバイスをしても、「自信がない」と言い、ネガティヴ発言を繰り返します。聞いてみると、前の職場でも同じような問題を抱えていたようです。あまりに続くので、「何とかしよう」と考える他の人たちも引きずられて、職場の雰囲気が暗く重くなってきています。どうしたら良いでしょうか。
ご質問をありがとうございます。
質問者さんの職場には、優しい方が多いのでしょうね。
質問者さんたちが、良い雰囲気を作って、職場を盛り上げていることを感じます。
さて、今回、後輩の方に対するご質問ですが、しばらく一緒に考えていきましょう。
文章から推測しますと、後輩の方は、かなり「自分に自信がない方」のようですね。
前の職場でも同じような状況だったということですから、「自信がない自分」を「本当の自分」だと思い込んでしまっているように、想像します。
人は一般的に「自分のイメージ」を追認します。
つまり「自分は自信がない」と思い込んでいる(信じ込んでいる)と、「自信がない」と思える状況ばかりに目がいき、「やっぱり自信がない」となるのです。
その時に質問者さんが、「励ましの言葉」を語っても、セルフイメージと違うため、後輩は、心で受け取ることができないのです。(口ではきっと分かりましたと言うとは思います)
セルフイメージは、強力です。前の職場でも同じ反応だったようですから、「自信がない」自分を、心の中に、強力にインプットしているように思います。
では、どうしたら良いでしょうか。
人のセルフイメージを変えることは、結構大変です。
一度ゆっくりと後輩と話す時間を持って、心を開いて話せるチャンスがあれば、良いと思います。
その人の心に語りかけるのです。
「そのままの自分でいくのか」「成長したいのか」言い方を注意する必要があります。(本音を引き出すことに徹して下さい。)
その方が「本音」でどちらを「願っているのか」、それによって今後の対応が変わります。
「そのままでいい、愛されている」という考え方があります。
確かに「その通り」なのですが、「問題を抱えたまま」で「良い」とは誰も考えません。(神様も成長を願っているはずです)
しかし、人は、変化を恐れます。
自分の知らないことは怖いのです。
けれども、「自分のため」、「自分の責任で成長したい」、と考えるならば、その「恐怖の壁」を乗り越えることができます。
要は本人の「意志」です。そこを確認して下さい。
ただし、もし自分の行動を「誰かのせい」にしている方ならば、時間がかかると思います。
そういう人は、心の本音では、できない理由ばかりを並べ「自分は被害者で悪くない」かのように考えています。
一つ前のブログを参考にして下さい。
そうでないことを願います。
さて、続けます。
「成長したい」という気持ちでおられることを前提で、進めていきます。
後輩の方は、幼児教育の道に入られたとするならば、何かの「こころざし」があってのことだと思うのです。(たた、何となくと言われる場合は、後で触れます)
仕事を選んだきっかけ、希望、目標を聞き出してあげて下さい。
「自分に自信がない方」は、比較の中に生きている場合があります。
また「人を見る」あまり、「本当の自分」を生きていない、受け入れていない可能性があります。
そういう方は、「自分をそのまま」受け入れられず、いつも振る舞って生きている、つまり演技をして生きているのです。「本当の自分」を生きていないのです。
そのような気持ちで、仕事をするならば、当然「空回り」をします。アドバイスの言葉も、「心に入る」ことは難しいです。そうすると、いつも同じ失敗を繰り返します。そして益々自信を失うという、負のスパイラルに入るのです。
(あくまで、可能性として書いています。いろいろなタイプがありますので)
私はそういう方には、「山登りの例え」をお話しします。
山登りは、「ふもと」から「山頂」を目指します。
最初から、山頂にいる気分でいても、実際はふもとにいるのです。
つまり、「自分の現実」を知り、「受け入れ」なければなりません。
そして、「自分の目標」を決め、一歩ずつ登っていくのです。
また「山登り」には「コーチ役」の人がいた方が、安全です。
もしその方が、「成長したい」と願っておられるなら、ぜひ「コーチ役」を買って出てあげて下さい。(当然、本人が望んでいる場合に限ります。山登りは、登りたいと願う人が楽しめます。強制だと本人が思えば、それは苦痛にしかなりませんので)
自分の「現在地点」、「目標地点」を確認してあげて下さい。
(紙に書き出してもらっても良いかとは思います)
もし、児童教育関係のメソット(技法)があり、本人に学びたい意欲があるならば、受講をチャレンジしてもよろしいかとは思います。
走者は「コーチが並走してくれている」と思うと、とても心強いものです。
「自分の目標」が明確ならば、「人と比較」して落ち込むことは少なくなります。(コーチの励ましは必要です)
「自分の足」て、自分の「現在地点」を自覚して、一歩ずつ登っていくならば、しばらくすれば、必ず「ある程度の高さ」まで登ることができます。それを振り返った時、「その成長」が「本人の自信」となるはずです。
参考にしてみて下さい。
「職場のカラーに染まる」という表現があります。
それは、その職場に長く勤める中で、その職場の考え方の影響を受ける、というものです。
後輩の方が、皆さんの優しい関わりの影響を受けて、良い意味で、「前向きな職場」に染まっていったならば、素晴らしいと思います。
最後に、もし、成長したくない、職場のカラーに染まりたくない。幼児教育に何の希望も持っていない、等々、質問者さんの働きかけに、後輩が同意できないないならば、 もしかすると、人と関わる仕事よりも、製造業や事務などの「仕事の目標の明確な職種」に移った方が、当人の能力を活かせるのかもしれません。
イメージは、山登りです。
後輩の方が、児童教育という山に、人生をかけ、山を登る喜びを感じ、生きていくことができたならば、素晴らしいですね。
今後、良い関わりができますように、祝福をお祈りさせて頂きます。
「鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる。」箴言27:17(旧約聖書)
このことを通じて、益々の職場での良い人間関係がつくられていけると良いですね。
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