事務職のものです。同僚に「人を見下すような態度」をとる人がいます。表面上は愛想が良いのですが、話し始めるとマウントを取られ、「自分の方が優位」という態度で接してきます。反面自信がない様子の時もありますが、そういう時は「話しかけるなオーラ全開」で、こちらはかえって居心地が悪くなります。今までは机も離れていたのですが、最近協力して仕事をしなければならなくなりました。正直どう接したら良いか、困っています。何か良いアドバイスをお願いします。
ご質問をありがとうございました。
久々に、質問にお答えさせて頂きます。
見下す方は、大きく分けて、
①差別の心(歪んだ価値観を持つ場合)
②悪意のない場合
③悪意のある場合
に分けられると思います。
今回は、文面から、②に絞ってお答えさせて頂きます。
①歪んだ価値観の方。
(正社員が、非正規の人を見下すような差別の価値観の方)
③心の傷等で、人を攻撃しなければ気持ちが収まらないような方。
ではないという前提で、論じさせて頂きます。
もし、①や③の要素がある方の場合、参考として聞いて下されば、幸いです。
(いくつか重なる部分はあるとは思いますので)
②悪意のない場合
で推測できることをいくつか取り上げてみます。
「思い込みが強い方の場合」を考えてみましょう。
悪意がない場合で、「人を見下す」ような対応をする人は、
周りの状況を理解することが苦手なケースがあります。
(認知の偏りを持っておられる場合です)
「そんなことはない」と思われるかもしれませんが、
人間の認知は、バランスが悪いことがあるのです。
特に、天才肌というような「特別な感覚」を持っている人は、
「才能の突出」がある分、「凹み(ヘコミ)」も大きいケースが多いのです。
(こんなことも分からないのか、と思い「驚くこと」があります)
(こういう人は、才能がある分、弱点が見つかりにくい特徴があります)
天才肌でなくても、「認知の偏り」の身近な例を挙げてみます。
例えば、「方向音痴」。
読み書きや論理は抜群にシャープでも、
いつも道に迷う人はいます。
どうしてこんな道で迷うのだろう、他人は大きい思うのですが、
当人は真剣に迷ってしまいます。
他には「機械音痴」。
「機械」のことになると「思考停止」になってしまう人がいるのです。
多くの人が「当たり前」と思うことが、
「認知の歪み(特性)」によって、「努力しないとできない」または「努力しても全くできない」
という状況があるのです。
人間心理として、「分からない部分」は、「推測で埋めます」。
推測で埋めますから、説明を求められてもできません。
ですから、矛盾点を指摘されると、「答えられない」ので、
「感情的に」なったり、分からないことをごまかすために「高飛車に」なったりするのです。
つまり、「人を見下すような態度」を取ってしまうのです。
ここに①歪んだ価値観や③心の傷による攻撃性が加わると、相当にややこしくなります。
ここでは、①③はこれ以上深めません。
では、こういう②のタイプの場合どうしたら良いかを考えてみます。
まずは人間関係が大切です。
「高飛車な人」は、意外と「孤独な人」の場合が多いようです。
同僚であるなら、お菓子を差し入れしたり、お茶を入れたり、飲み物を買ってきたり、
何気ない心遣いをしてみましょう。
あなたのことを意識している、大切にしているというメッセージを伝えましょう。
一緒に食事に行けるのであれば、行きましょう。
コミュニケーションの土台は、信頼関係です。
◯フィードバックをする。
相手が不安な顔をしていたり、明らかな誤解をしている場合、
確認を怠らないことです。
口頭が難しければ、メール等で、
「〇〇は、こういう判断で宜しいですよね。確認で連絡です」
と送ってみたならば、宜しいでしょうね。
小さな「確認の積み重ね」を「習慣化」していけば、
誤解が減ります。
誤解が減れば、確実に「人間関係」は、良くなっていくのです。
そして、人は「良い人間関係を持ちたい人」には、「見下す態度」は取りませんので。
◯事実(データ)と共に、感情の会話をする。
「分からないこと」を「推測で埋める」ため、
見ているデータから、その人は「あなたが考えている結論」に至らない可能性があります。
「この事実情報を伝えた」のだから、当然「この結論になる」が、
「当てはまらない(通用しない)」ことが起こり得ます。
データだけ、では「足りない」のです。
(どこが分かり、どこが分からないかを見つけることは、実は至難の業ですが、、、)
一番まずいのは、ミスや誤解を「論理で説得」しようとすることです。
分からない部分を論理で迫られたら、自己防衛から、
ほぼ感情で反発してしまいます。
ですから、
「私は、このことを通じて「こう考えた」「こう感じた」と、
当人に優しく冷静に伝えると、
「分かってもらえ」、簡単に修正できる可能性が高くなります。
「人を見下す人」は、「認知の歪みがある人」という観点で、まとめてみました。
そういう方の場合、当人も困っている場合が多いですから、
最終的な目標は、その方が「自分の個性、特性」を自覚し、
「周りに適応するために修正する」意識を持つ方向に持って行けることが願わしいです。
(当人の意欲次第という部分もありますから、遠目で余裕を持って関わり続けることが、得策です)
「人を見下す人」は、
今回取り上げた要因以外にも、「精神的余裕がないケース」や「自己受容ができていないケース」
「自己防衛のケース」等があるでしょうが、
それらの場合は、また別の機会に取り上げたいと思います。
質問者さんのご参考になれば、幸いです。
祝福をお祈りしています。
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