「40代の管理職です。新しく入った年配の方が、会社の批判ばかりをして困っています。
その方は、大手で同系列の仕事をさていた方で、最近、定年退職後に転職してこられました。私の会社は中小企業で、確かに色々な課題はあると思います。そう思って、その方の指摘にいくつか対処をしました。しかし、次から次へと指摘がエスカレートして、かなり感情的になってこられました。同職経験者と考えてしばらく様子を見ていたのですが、意外と、言っている事とは裏腹に単純ミスが目に付いてきました。どう指摘をしたら良いかを思案しているところです。どのように対応したら良いのかアドバイスを頂けますでしょうか。宜しくお願いします。」
お疲れ様です。新しく入られた方との対応には、気を遣いますよね。
ましてや、年上で同業の経験者であれば、尚更だと思います。
「指摘にいくつかの対処をされた」とのことですから、その方は、きっと質問者さんの対応に良い印象を持っておられるのではないか、と想像します。(私は、そう信じます)
だからこそ(きっと自分の経験や基準と比較して)、本音を質問者さんにぶつけてこられたのではないかと思います。(ここでは、その方の「わがまま」が助長されたとは「考えず」に進めていきます)
今回考えたいことは、
◯「仕事の役割」と「自分の価値基準」を分けて考える。
◯感情のコントロールは、本人しかできない。
の二点です。しばらくお付き合いください。
最初に「分析」、次に「対策」を考えていきます。
◯「仕事の役割」と「自分の価値基準」を分けて考える、です。
その方の立場に立って考える時に、その方もお辛いような気がします。
大手で働き、定年退職後に、規模の小さい会社に就職したのですから、
「前の職場」と比較して「見劣りする」ところがあれば、
「見劣りする職場」と自分を「同一視」して、
「自分はこんなところで働く人間なのだ」と、心痛めておられる可能性があります。
(あくまで推測ですが、、、)
「職場の価値」=「ご自分の価値」
もし、そうなっているとすれば、「感情的」になることも頷けるような気がします。
仮にそうだとすると、どのようにお話をするかは、知恵が必要です。
なぜなら本来これは、「自分で悟るもの」だからです。
誰かに言われて「教えられる」ことではない、からです。
多くの方が、一般的に自分の会社と自分を「同一視」します。
この会社に勤めている〇〇だ、とか。
この部署で働いている〇〇である、とか、です。
しかし、転勤や転職、退職等を通じて、多くの人は、
「会社の価値」と「自分の価値」は全く違うのだ、と悟るのです。
自分は、「役割として」その仕事をしている。
「自分の価値」と「仕事での立場や価値」は分けて考えるべきだと、
「感情でも納得する」のです。
(会社人間だった方は、納得まで時間がかかることもあります)
◯感情のコントロールについて考えます。
仕事を「役割として」こなしている人は、
昇格しても、転職してもスタンスが変わりません。
「求められた仕事」「決められた仕事」を単純に進めるだけだと考えます。
良く言われるのは、
「降格した時」にその人の「本質が明らか」になる、ということです。
今まで上司として「指示をしていた人」が、部下として「報告をする」ことが課せられた時に、
「役割に徹すること」ができるかどうか、が問われるのです。
これが出来る人は、転職をしても、「その組織で、上手くやっていけ」ます。
反対にそれができない人は、新しい組織で、問題を起こすのです。
つまり、「仕事の内容や立場」と「自分の感情」を
切り分けられない(整理されない)人は、
不平不満が出やすいのです。
質問者さんの職場の「年配の方」は、
きっと「この種の葛藤」を抱えておられるように思います。
「新しい職場」と「自分の価値(受け止める感情)」が
上手く切り分けられておらず、
自分の置かれた状況に、「冷静に対処できていない」ように思われます。
一つ心配していることがあります。
それは、その方は「単純ミスが目立つ」と質問者さんが感じるという点です。
歳を取ると若い時のような「記憶力」や「柔軟性」はなくなります。
これは誰もが通過することです。
歳を取ると、失敗もしやすくなるでしょう。
その方が、「批判ばかり」をしていた場合には、
その批判が「ブーメラン」のように、当人に返ってくることが多いのです。
それは、周りの同僚がまず思うでしょう。
(批判をするのだから、この人が失敗したら「批判を受けて」も仕方がない、と。)
しかし、一番キツイのは、
「当人自身」が「自分を批判」をして、
「許せない」気持ちになることなのです。
聖書の言葉です。
マタイの福音書7:1〜2には、
「さばいてはいけません。さばかれないためです。あなたがたがさばくとおりに、あなたがたもさばかれ、あなたがたが量るとおりに、あなたがたも量られるからです。」
とあります。
その方が、職場の現状を受け入れることなく、批判をし続ける場合、
当人が、自分で自分の居場所を壊してしてしまう(職場に居れなくなる)
可能性があるのです。
そのことは、とても心配するポイントです。
次回は、「対応策」について考えていきたいと思います。
祝福をお祈りしています。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
もし気に入って頂けたら、たくさんの方に読んで頂くために、クリックの御協力をして頂けると幸いです。(一日一回カウントされます)
読者登録をして下されば、新しい記事を自動的に知らせてもらえます。(無料ですが、はてなブログの登録が必要です。)
もう一つ別のブログランキングです。(こちらもクリックして頂くと助かります。一日一回カウントされます)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓