今回が三回目です。新しく入った方が「会社の批判ばかり」で困っています、のご質問のお答えです。
しばらくお付き合いください。
質問者さんの職場に、Aさんという、定年退職後の方がやって来られました。
その方は、同じ職種の経験者ですが、中小企業である新しい職場で働き始めると、その問題点を指摘し続け、質問者さんたちを困惑させました。
初回では、「格下の職場に入った」Aさんご自身の「セルフイメージの低下」の問題について、分析しました。
第二回目では、「解決策」として、「理性面」の対応について考察してみました。質問者ご自身の「勇気」と「覚悟」についても触れさせていただきました。
今回の第三回目は、Aさんの「感情面」に注目して、「解決策」を考察していきます。
ここでは、Aさんが「現実を直視できる方」か、
「現実を直視できない(誰かに責任転嫁する)方」か、
を分けて考えます。
前者ですと、大人の会話(理性的なやりとり)ができますが、
後者ですと残念ながら、十分な解決は難しいと思います。
人間は「感情」の存在です。
「理性」と「感情」を選ぶ時には、多くの場合、私たちは最終的に「感情」を取ります。
「分かっちゃいるけど、止められない」とは、
理屈で分かっていても、感情で本当に納得していなければ、
多くの人は「感情」に流れてしまうことを、言い当てた言葉です。
「感情」は自由です。そして当人が、「自然に感じてしまう」ものです。
そして「感情」は、基本的には、他人は「コントロールできません」
ですから、「感情」は、当人が「自分で悟る」しか方法がないのです。
わがままな感情を、自分自身で「道理を悟り」、
コントロールする必要があるのです。
Aさんの感情は、すべては分かりませんが、
「分かるタイミング」があります。
それは「いくつかの問題が解決した時」です。
Aさんが指摘した「職場の課題」が、
「いくつか解決」したとします。
その時に、Aさんが「どう言う態度」を取るかに注目して下さい。
Aさんの言葉や態度が、「柔らかくなった」ならば、
Aさんは「善意から問題提起をした」ということが実証されます。
(少しタイミング的に早いようには感じますが、しかしAさんは「信頼できる方」と考えて良いでしょう)
しかし、もしAさんが、それでも「更なる問題を指摘し続けた」ならば、
(感情的かどうかが、チェックポイントです)
Aさんは、「問題を人のせいにして、自分を変える気がない人だ」ということになってしまいます。
(批判だけをして、自分を内省できない、「要注意人物」と判断されてしまいます)
そうなると残念ながら、今後厳しめに対応していくしかなくなります。
いくら年配だとしても、スタッフの中核には入れられないでしょう。
聖書の中に、このような言葉があります。
旧約聖書、伝道者の書
天が下のすべて事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生まるるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
殺すに時があり、いやすに時があり、
こわすに時があり、建てるに時があり、
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時があり、
石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、
抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
捜すに時があり、失うに時があり、
保つに時があり、捨てるに時があり、
裂くに時があり、縫うに時があり、
黙るに時があり、語るに時があり、
愛するに時があり、憎むに時があり、
戦うに時があり、和らぐに時がある。
働く者はその労することにより、なんの益を得るか。
わたしは神が人の子らに与えて、ほねおらせられる仕事を見た。神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを始めから終わりまで見きわめることはできない。
時があるのです。
問題が明らかになる時があり、(裂く時)
解決するのも時があるのです。(縫う時)
ですから、結論としてまとめますが、
今だけではなく、
過去と現在、そして未来をジッと観察して、
問題の現実を「直視すること」です。(問題の分析です)
質問者さんご自身は、問題を「理性的に対応していくこと」です。
そして、Aさんに対しては、理屈だけでなく「その奥の感情」に注目していくことです。
その方の感情に合わせて、(時、タイミングを見て)対応していくならば、
解決の可能性が高まります。
(出来るだけ「理性的に情報を集めて」の対処が得策です。)
(焦らないことです。一番良いタイミングで、関わることです。)
現段階では、「Aさんの感情」がはっきりとは分からない状況です。
もし、進捗がありましたら、お伝え下さい。
私も、「新しい情報」を得たならば、
その状況に合わせて、
もう少し「具体的な対処法」を、(そのタイミングで)
ご一緒に考えてみたいと思います。
解決を願いつつ、
祝福をお祈りしています。
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