今回が2回目です。後輩に「いつも嘘をつく」人がいます。どうしたら良いでしょうか。のご質問のお答えです。
営業職の後輩の方(Bさん)が、いつも嘘をついて、失敗を切り抜けようとしているとのことでした。
先回は、Bさんの「嘘をつくメリット」について分析し、考えてみました。
そして、質問者さんが、Bさんを「感情で受け止められなく」ても、「知性で理解し」なければ、「嫌い」になってしまい、「良い関わりができない」ことを指摘させて頂きました。
第2回目は、もう少し分析を進めていきますが、
分析の前に「基本的な関わる姿勢」を確認したいと思います。
一つ質問です。
質問者さんは、Bさんに責任を持っておられる立場でしょうか?
実は「嘘をつく人」と関わるためには、「かなりの覚悟」が要求されます。
そして「愛情」が必要になります。
その人を理解し、受け入れ、見守る・・・カウンセラーのような視点が必要になります。
(その土台がないと、「Bさんへの助言」の効果があまり望めないからです。)
もし、愛情からでも、組織上の責任からでも、Bさんと関わる場合、
「人生修行だ」と思って関わって下さい。
そして「辛くなったら」距離を開けることです。
(私が何とかしなければ、いけないという「気負い」は却ってマイナスに働きます)
きっと質問者さんは、今まで体験したこともないような、心の成長を遂げることができることでしょう。
ちなみに、質問者さんには「愚痴ることができる友人」はいますか。
そう言う人がいると、とても支えになります。
さて、よろしいでしょうか。
分析を再開します。
嘘を「自覚している場合」と自覚していない場合」を考えてみます。
当然、「自覚している場合」 の方が対処がしやすいです。
(「自覚していない場合」は、「かなり闇が深い」です)
「自覚している場合」を考えると、
Bさんは、嘘をついて、自分で「何とかなる」と思い込んでおられる訳です。
多分Bさんご本人は、とても頭の回転が速いのでしょう。
記憶力も良いのかもしれません。
今までの人間関係で、口先だけでごまかして「何とかなって」きた「成功体験」があるのでしょうから。
営業の場合、たくさんの人と関わります。
ですからもし嘘をつく場合、誰に嘘をついたのかを「しっかりと覚えて」おかなくてはなりません。
これは現実的に「不可能」です。
嘘をつくと、どこかに矛盾が出てきます。
特に数字の嘘は、「はっきりと分かって」しまいます。
現にBさんは、質問者さんの会社で、質問者さん自身に「嘘がばれている」のです。
この事実を、Bさんは「受け入れなければ」いけません。(自分を変えなければいけないのです)
質問者さんがBさんに指摘をすると、
「息をするように嘘をつく」と書かれていました。
もしかするとBさんは「自覚をせずに嘘をついている」可能性も考えられます。
そうであれば、「かなり重症」です。
Bさんが、もし「無意識に嘘をついている」ならば、嘘をついている事実や影響を、質問者さんに「意識化させ」なければなりません。
(洞窟の中で、隠れているような状況であっても、光の下に出てくるように仕向けなければならないのです)
無意識に「ごまかして」、籠城しているようなものです。
兵糧攻めにして、白旗を上げさせて、登降させなければならないのです。
「嘘を日常的につく人」の中には、
いろいろな理屈で「嘘を正当化」する人がいます。
例えば、嘘には「白い嘘」と「黒い嘘」があって、
「白い嘘」は「相手のため」だからついても良いのだ、と主張するのです。
しかし現に、Bさんの嘘は、職場で「問題となっている」のです。
となれば、「白い嘘」と「黒い嘘」を判断しているのは「誰か」ということを指摘する必要があります。
現実的に問題が起こっているということは、
Bさんは「白い嘘」だと言い張っても、実際には「黒く、悪い嘘」なのです。
Bさんが「嘘を正当化」しているだけであって、そのごまかしを「他の誰も認めない」ことを、Bさん自身が「受け入れ」なければなりません。
これはBさんにとって「とても辛い作業」になります。
しかしここを受け入れなければ、(現実を見なければ)前に進めないのです。
(ちなみに私は「白い嘘は良い」という考えは、間違っていると思っています。嘘をつくよりも、言わなければ良いだけであって、または事実の一部だけを明確に言えば良いのであって、敢えて「小細工の嘘」をつく必要性を感じません。むしろ嘘が明らかになった時のショックと不信感の方がダメージが大きいと思うのです。私はそう考えています。)
とにかく、Bさんに「現実の自分の愚かさ」を受け止めて頂く必要があります。
どれだけ「反発し」、「逃げようとあがいて」も、
「現実逃避」をしている間は、「問題の解決」を見ることはできませんので。
次回もう一点、嘘をつく人が陥りやすい「正当化の理屈」を取り上げます。
その上で、対処法に入っていきたいと思います。
聖書の言葉です。
箴言(旧約聖書)10:14 知恵のある者は知識をたくわえ、愚か者の口は滅びに近い。
箴言12:15 愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる。
箴言 15:5 愚か者は自分の父の訓戒を侮る。叱責を大事にする者は利口になる。
祝福をお祈りしています。
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