今回が3回目です。「いつも嘘をつく」後輩Bさんに対するご質問 を、お答えをしてきました。第1回は「嘘をつくメリット」、第2回は「嘘を正当化する心理」を考えてきました。
第3回目は、あと2点「嘘を正当化する心理」について考察したいと思います。
第1回でも触れましたが、Bさんの考え方を「感情」で受け止められなくても、「理性」だけでも把握していないと、感情的に反発して(つまり、「嫌い」になって)しまいます。
「嫌い」になってしまうと、「良い関わり」はできません。
ですから、幾つかの分析を参考にして頂いて、Bさんを理解する手助けになればと願っています。
今回は、①「過剰な自己愛」 ②「正義のためなら、嘘をついても良い」という歪んだ考え方、
の二点です。
①「過剰な自己愛」
「自分」を好きなことは、とても健康的なことです。
しかし「自分だけ」好きな人は、心に歪みがあります。(バランスが悪いのです)
こういう方は、幼少期に甘やかされて育てられたため、「自分は正しい」と思い込んでしまった可能性があります。
ご存知の方も多いと思いますが、幼児期は、「万能感」を持っています。
(赤ちゃんは、泣けば普通なんでもして貰えますから)
しかし成長と共に、思い通りにならないことが多くなり、段々と周りのルールに合わせて生きていくようになるのです。
ところが、この発達段階が上手く成長できなかった人がいます。
色々な要因がありますが、その一つは「甘やかされて育った」場合です。
養育者から「一方的に受け入れられて」育った場合、
「わがままが通る」と思い込んでしまう可能性があります。
Bさんは、「わがままな人」ですか。
「面の顔」と「裏の顔」が違う場合がありますから、ご注意下さい。
「面の顔」とは、その人の「振る舞い」です。「これをしたら怒られるかもしれない」という判断力(知識)です。
しかし追い詰められた時、その人の「裏の顔(素の部分)」が出てきます。
ご質問の文面から、Bさんは頭の良い方なのでしょう。
頭の良い方は、「振る舞う」ことができます。
振る舞うことができる人は、小手先で解決させてしまうので、深く内省することが少ないのです。
そういう人は、「知識は発達」しても「心は発達していない」場合があるのです。
ですから、一見良い人に見えます。
しかしパニックになると、(又は親しくなると)別人のようになる可能性があるのです。
こういう人に「もう一つの歪み」が加わると、嘘をつくことが「習慣」になります。
それは「正義のためなら、嘘をついても良い」という考えです。
この点を、分析の最後として考えていきます。
(人によっては、心の闇について語る時、読んでいて「しんどく」なる方もおられると思いますが、もう少しお付き合い下さい)
②「正義のためなら、嘘をついても良い」
このように考える人は、
いつも「自分を正しい」と思い込もうとします。
そしていつも「自分を正義」に置いて、誰かを「間違い、悪」とするのです。
そうしなければならないのです。(いけにえです)
「相手が悪い」から、「自分は正しい」となるのです。
Bさんは、人を批判しやすい人ですか。
「自分は正しい」とムキになりやすい人ですか。
もしそういう傾向があれば、Bさんは「正義のためなら、嘘をついても良い」
と思い込んでいる可能性が高いです。
それが「平気で嘘をつく」根っこの考え方です。
次回は、これらのことを踏まえて、
解決策を、一緒に考えていきたいと思います。
祝福をお祈りしています。
箴言12:15-17
15 愚かな人の道は、「自分の目」に正しく見える、しかし知恵ある者は勧めをいれる。
16 愚かな人は、すぐに怒りをあらわす、しかし賢い人は、はずかしめをも気にとめない。
17 真実を語る人は正しい証言をなし、偽りの証人は偽りを言う。
箴言21:2-4
2人の道は「自分の目」には正しく見える、しかし主は人の心をはかられる。
3 正義と公平を行うことは、犠牲にもまさって主に喜ばれる。
4 高ぶる目とおごる心とは、悪しき人のともしびであって、罪である。
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