今回7回目は、最後に「対決する覚悟」について考えて、質問の解答を終えたいと思います。
先回6回目は、「共通の目標を定めて、仕事をする」と言うポイントで一緒に考えてきました。
「対立して争う」ことは、得策ではないと指摘をしました。
「対立」すると、相手は「防御」をすることになるため、心を閉ざしてしまい「アドバイスを聞くことが難しくなる」と論を進めてきました
しかしこれは、相手がある程度「共通の目標」を立てることに同意している場合です。
同じ目標を持っているならば、指摘もサポートも効果があります。
しかし、Bさんが、「共通の目標」に同意しなかったり、自己中心を貫いたり、反発している場合、
別な対応をしていく必要があるのです。
例えば、先回触れたBさんのミスが原因による「顧客のクレーム対応」の場合です。
「配送数」を間違えた訳ですから、
その事実を明確にし、謝罪をし、迅速に対応する…。
この一連の対応を、素早く誠意を持って対処する…そのことが初動では大切です。
言い訳や誰かのせいにすることは、問題外です。
もちろん「嘘」や「ゴマかし」など、もってのほかです。
Bさんが「解決に向かって」努力をしようとしている限り、
「対決姿勢」をとる必要はまったくありません。
視点は変わりますが…この時、失敗を失敗として「すいません」と言える「社内文化」を作ることは、
先輩の役割になることでしょう。
(失敗は必ず起こることで、大事なことは「失敗にどう対処するか」ですから)
細かいことを指摘して、ピリピリして「失敗を言い出せない」、
そんな雰囲気は無くしていくことも大切です。
(それを作り出せるのは、職場にある程度「責任を持った人」だけです)
その上で、
もし後輩Bさんが、自己保身から「言い訳」と言い続けたり、「嘘」を言い続けたとするならば、
対応を変えなければいけません。
「対決する」必要があります。
「共通の目標」を掲げつつ、相手を跳ね飛ばすぐらいの覚悟で、「指摘をする」のです。
いわゆる「喝を入れる」のです。
「対決する覚悟」を持っているのと、持っていないとでは、
確実に「結果が変わり」ます。
いつもは「優しくて」もここぞと言う時に「対決できる人」は、
「迫力」があります。
しかし反対に「優しく」でも「対決できない人」は、
実は「人とぶつかりたくない」だけの「弱い人」なのです。
本気で「解決したい」なら、「ぶつかること」を恐れてはいけません。
もしそのような状況に、質問者さんとBさんがなったならば、
「対決すること」が「Bさんのため」なのです。
最後に、「対決する時」の「心の姿勢」に触れて終えたいと思います。
それは、よく言われる。「叱る(しかる)」と「怒る(いかる)」の違いです。
「叱る」理性的であり、「相手のこと」を考えた行動です。
一方「怒る」は、自分の感情の爆発であり、「自分のことだけ」を中心に考えた行動なのです。
聖書の言葉です。
『怒っても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。
悪魔に機会を与えないようにしなさい。』
エペソ4:26-27 (新約聖書)
「Be angry, and yet do not sin;
do not let the sun go down on your anger,
and do not give the devil an opportunity. 」
Ephesians 4:26-27
この聖書の言葉は、英語の方が分かり易いです。
人間ですから、瞬間「感情的になる」ことは当然あります。
(Be angryつまり「怒っても良い」のです)
しかし「その怒り」を「ずっと持っていてはいけない」のです。
(「怒ること」を戒めていません。「怒り続けること」を戒めているのです)
「怒り続ける」と、悪魔に機会を与えてしまいます。
「良からぬこと」を考え、「失言」をします。
礼儀に反することをし、下手をすると「先輩からのパワハラ」と言われることも有り得るのです。
気をつけなければなりません。
ですから対決する時も、私怨に走ってはいけません。
出来るだけ「冷静」に「愛情」でもって関わるのです。
(そのような気持ちでいると、良い「知恵の言葉」が口から出てきます。私はよくそのことを経験します)
箴言8:11(旧約聖書)
「知恵は真珠にまさり、どのような財宝も比べることはできない」
いろいろと書きましたが、
質問者さんが、愛情でもって、後輩Bさんに良い関わりができることをお祈りしています。
Bさんが、前向きに成長していかれることも、併せて祈っています。
豊かな祝福がありますように。
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