今回は、「自分を愛し過ぎる人の問題」を考えます。
先回は、②「感情的になる人」の心理を考えましたが、
その補足です。
「自分を愛し過ぎる人の問題」
すなわち、不健全な「自己愛」の問題に注目します。
自分を愛する(受け入れる)ことは、とても健全で大切なことです。
「自己愛」は大切です。しかし「不健全な自己愛」はトラブルの元です。
「健全」か「不健全」かの違いは、
「愛されていること(受け入れられていること)」を実感しているか、していないかで変わるのです。
「自分が愛されている(実感)」から、「自然にできる(行動)」と、
「自分が愛される」ことを「確認する(行動)」とは、
「同じ行動」でも、「天」と「地」ほどの違いがあります。
以前、加藤諦三氏の「まじめで得をする人、損をする人」を読んだことがあります。
「まじめで得をする人」は、認められる認められない関係なく「自分の生き方」として「 まじめを貫く人」です。そういう人は、人からの信用を得て「得をする」のです。
しかし「まじめで損をする人」は、認められるために「努力して要求に合わせる人」です。
そういう人は、認められるために、我慢して相手に合わせ、「損をする」のです。
(確かにそうだと思います)
繰り返しになりますが、
「自分自身を受け入れている人」は「健全」ですが、
「自分自身を受け入れていない人」は、どうしても「不健全」になってしまうのです。
これは実体験からくる反応(行動)ですから、演技ではカバーできません。
そのため「健全に行動」するためには、
「自分自身を受け入れている」という実感が必要なのです。
そのためには、どうしても「体験」として「自分が人から受け入れられている」という実感が必要なのです。
(これについては後でもう一度触れます)
前回紹介した、イエス様の言葉です。
マタイの福音書 22:39 (新約聖書)
「第二も同じように重要で、『自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい』という戒めです。」
実はこの直前には、「第一の戒め」をイエス様は言われています。
それは、神様との健全な「愛情関係」についてです。
マタイの福音書 22:37-38
イエスはお答えになりました。「『心を尽くし、たましいを尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 これが第一で、最も重要な戒めです。
この宇宙を造られた創造主を「愛し」、「全存在を愛されている体験」をする時に、
自分を「健全に愛し」、隣人も「健全に愛する」ようになれると、いうのです。
ですから「絶対的な存在」に、「全存在を受け入れられている」という実感が、必要なのです。
これは本来、親子関係を通じて体術するものなので、聖書は親子関係の大切さを語っています。
エペソ6:1-3(新約聖書)
「子供たちよ。主にあって両親に従いなさい。これは正しいことだからです。あなたの父と母を敬え。」これは第一の戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、「そうしたら、あなたは幸せになり、地上で長生きをする」という約束です。」
本題に戻ります。
「自分を愛し過ぎる」問題です。
「自分を愛し過ぎて」「他人を受け入れない」とは
先回書いたように、本来「有り得ない」のです。
(自分への愛と、人への愛は比例するという観点で)
ではどういうことかと言うと、
「自分自身の好きなところ」は愛して、「他人の好きなところ」も愛する。
「自分の中の気に入らないところ」は無視して、「他人の気に入らないところ」は徹底的に攻撃する。
そのような理屈が、(無意識であっても)、心の中で起きているのです。
「自分の中の気に入らないところ」は無視して、「他人の気に入らないところ」は徹底的に攻撃する。
これが、自己中心性の「根っこ」にあるものです。
(これは、自分の「一部の良い部分」しか受け入れていない。つまり本当の意味で「自分を愛していない」ことになります)
そのような、歪んだ「自己愛」が、
自分の意見だけを主張し、人の意見をまったく聞かない、
すなわち「思い込みが強すぎる」原因の根本にあるのです。
「聖書の言葉」は、「鏡」のようです。
読むと自分が照らされます。
鏡に映った自分を、正直に受け入れられるかどうかで、
その人の「進む方向」が自然と決まるのです。
マタイの福音書 22:39 (新約聖書)
「第二も同じように重要で、『自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい』という戒めです。」
祝福をお祈りしています。
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