今回は、③「利益を得ようとする人」の心理、の中で、
a「自分の打算で生きる人」の解決策を考えていきます。
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「質問者さんの文章」(再掲)
職場に「思い込みの強い」同僚(女性)がいます。
感情の上がり下がりが激しく、時々「思い込み」で感情的になることがあります。
「自分はいつも正しい」と思い込んでおられるようで、
周りが「それはこう言う事情で」と説明しても、「自分なりの正論」を言い続けて聞こうとしません。
特に「自分の利益」に関わることには、執着が激しく、主張を譲りません。
そして他を陰で徹底的に批判するので、職場ではかなり問題になっています
どう対応したら宜しいでしょうか。
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分析③ーa「自分の打算(利益)で生きる人」は、
「他の人の利益」を無視しています。
見えていても「見ようとしない」ので、
びっくりするような「自己中心的な発言」ができるのです。
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(ここから、今回の内容です)
人間は、基本「自己中心」です。
自分のことばかりを考えて生きています。
人間は、体裁や対面を剝がしたならば、かなり醜い心が出てきます。
人はそれを隠しながら生きているのです。
余裕のある時には、人のことを考えることができても、
自分の命が危うくなるような状況に置かれると、
恥も外聞もない態度をとることが多いのです。
(今回のコロナ騒ぎで、多くの人が、自分や他人の醜さを体験したのではないかと思います)
ある意味、Cさんは素直とも言えるでしょう。
しかし、Cさんは「知恵がありません」
本当に利益を得ようと思うならば、
「他人と協力」しなければ「最大の利益」を得ることができないからです。
つまり、Cさんは「周りが見えていない」のです。
今回も、ABCで考えていきます。(A「目的論」、B「課題の分離」、c「励まし」)
A「目的論」
今回の目的(目標)は、
Cさんに「協力することが、最大限の利益を生む」
ことを知って頂くことです。
どうしてCさんが「自己中心的になってしまったか」の「原因論」は問いません。
そこを議論しても解決に向かわないですから。
Cさんに「私は◯◯だから出来ない」と言わせてはいけないのです。
(ただし、背景を理解するために、Cさんの考え方を知る上では重要です。)
このことを知識ではなく、体験で理解して頂くためには、
中学や高校の体育の時間に経験した、バレーボールを思い出して貰えば、
分かり易いと思います。
同じぐらいのレベルならば、そのチームが勝つかどうかのポイントは、
そのチームの「結束力」で決まります。
相手を批判しあっていたら、ボールが来ても上手く対処できません。
「私は知らない。関係ない」という態度をとっていたら、
試合に負けてしまうのです。
試合中はいつでも、仲間がボールを打った時は、
「フォローする気持ち」でいることが大切なのです。
少々技術的に下手でも、周りが補えば、戦いに勝利する可能性が高まるのです。
聖書の言葉です。
ピリピ(新約聖書)
2:2-4どうか同じ思いとなり、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、一つ思いになって、わたしの喜びを満たしてほしい。
何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。おのおの、自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。
この聖書の言葉は、「正論すぎる」とか「きれいごと」に思えるかもしれません。
しかしバレーボールの試合と通じるものがあります。
はやりCさんが、「協力するメリット」を学ぶのは、
Cさんが「失敗した時」でしょう。
Cさんの失敗を、周りが「一致団結して」フォローをしていけば、
Cさんも「チームワークの力」を体験できます。
質問者さんは、「良い雰囲気」を作り出すことに尽力してみて下さい。
繰り返しになりますが、
「目的(目標)」は、「協力すること」が「最大限の利益を生む」。
そのことをCさんに「理解して貰う」ことです。
実はカギとなるのは、
「日常会話」なのです。(日常の価値観です)
具体的には、「問題の共有」と「声かけ」となります。
バレーボールに戻って説明します。
ボールが飛んできます。敵は弱いところにボールを打ってきます。
「そこボール、くるよ」
「フォローするよ」
「気合いを入れていこう」
同じボールに注目して、みんなで対応していくことが大事です
ボールに触れない人も、必ず「問題を共有」しています。
その時の個々人の「姿勢」が重要なのです。
つまり「どう考えるか」です。
バレーボールに戻ります。
「いける、いけるよ」
「大丈夫、ドンマイ。次はしっかりいこう」
味方がミスをしても、常に「前向き」に発言するのです。
それは「試合に勝つため」です。
前向きな雰囲気の中で「最大限の能力」が発揮できるからです。
ムードメーカーが重要です。
そのためには、その問題をどう見るかという「価値観」が大切になります。
ピリピ(新約聖書)4:4-7
いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。
あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。主は近いのです。
何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
ものごとを前向きに、感謝しつつ捉えていくのです。
そのようなムードメーカーが、チームの雰囲気に強烈な影響を与え、
Cさんにも良い影響を与えることができると、信じるのです。
最後に、B「課題の分離」を考えていきます。
上記のように、質問者さんは、「前向きな発言」を繰り返して下さい。
Cさんが、否定的でも問題はありません。
「私はこう思う」と、
「協力することが、最大限の利益を生む」ことを主張し続けるのです。
「質問者さんの課題」「Cさんの課題」を分けて考え、
「質問者さんの課題」に集中するのです。
Cさんが、仮に応答しなかったとしても、職場は必ず良い方向へと向かいます。
ですから、バレーボールの試合のように、
質問者さんは「前向きな発言」を繰り返します。
ただしこれを嫌味なく実行するためには、
「本気でそう思っている」ことが重要です。
問題が起きた時、「数人」の中核の前向きな考え方が、
実は「チーム全体」に浸透していくのです。
これはチャレンジです。しかしぜひ、実行してみて下さい。
c「励まし」は、すでに触れていると思いますので、今回は割愛します。
次回は、③-b「自分中心のプライド」についての解決策を考えていきます。
祝福をお祈りしています。
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