ご近所に「サイコパス、タイプ」と言われる人がいます。
最初はとても明るくて活動的に思えたので、友だちとして、お付き合いをしていました。
多才な方で、他の友だちも多く、どこかに行った時には、私に小さなプレゼントを買ってくるような方です。
しかし、すぐに人の悪口を言われ、同意をしないと不機嫌になられます。
こちらの事情を考えず、色々な頼みごとをされるのですが、「従うのは当然」という態度で来られます。
少し反論をすると「私たち友だちよね」「助けてくれてもいいんじゃない」と上手に説得してきます。(口がとてもうまいです。後から嘘だと分かることも真顔で話します。スキンシップで手を握ったりしてきます。)
「私の心が狭いのだろうか」と思って無理をして付き合ってきましたが、どう考えても、自分の事ばかりを主張しておられるので、段々と疲れてきました。
ある友人は、「あの人は図々しい」「人の気持ちを考えられない」と言って、距離を置いています。
その友人からは「あの人はサイコパスタイプの人だから、気をつけた方がいい」とも言われました。
現在、この方との「お付き合いの仕方」を悩んでいます。
どんな風に関わったら良いか、アドバイスを宜しくお願いします。
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ご質問をありがとうございました。
ご友人に「サイコパスタイプ」と呼ばれる方がおられるのですね。
サイコパスとは、反社会的人格を持つ人のことです。(犯罪者という訳ではありません)
サイコパス研究の第一人者であるロバート・D・ヘアは、特徴として以下のものをあげています。
・良心が異常に欠如している
・他者に冷淡で共感しない
・慢性的に平然と嘘をつく
・行動に対する責任が全く取れない
・罪悪感が皆無
・自尊心が過大で自己中心的
・口が達者で表面は魅力的
サイコパスは、男性の3%、女性の1%が該当するといわれています。
近年、ドラマや映画、アニメなどの影響により、サイコパス=猟奇殺人者というイメージが定着しつつありますが、それはサイコパスの人の一部で、仕事で優れた成果を出す人、特に経営者や医者などにも多いようです。特に表面的には好印象であるとも言われています。
上記の特徴を見て、そのご友人(Hさんと呼ばせて頂きます)と重なる点はありますか。
ご質問の文章を読む限り、当てはまるものがいくつかあるように思えます。
対策を考える上で、いつものように3つのポイントを考えます。
①目的論
「境界線(バウンダリー )を明確にする」が今回の目的(目標)です。
「境界線(バウンダリー)」という言葉を聞いたことはありますか。
「個人の境界線」、「他者との境界線」という使い方をします。
それは、人と人との間で引く必要がある、物理的・心理的な境界線のことです。
私の車にはナビが付いていますが、仕事で県境に行くと、ある区間で、
「〇〇県に入りました」「△△県に入りました」と何度も繰り返す箇所があります。
境界線(バウンダリー )が明確に定められているからです。
聖書の中に、境界線が何度か出てきます。
ヨシュア記(旧約聖書)17章7節
マナセの境界線は、アシェルからシェケムに面したミクメタテに向かい、その境界線は、さらに南に行って、エン・タプアハの住民のところに至った。(新改訳聖書)
創造主である、父なる神様は、地上に「境界線」を定め、その内側を「敵から守るように」「正しく管理するように」と命じられたのです。
これは、一人の人間にも当てはまります。
国と国の貿易のように、人が人に「お願いする」には、双方の「境界線での手続き」が必要です。
それを無視して、相手の領地に入れば「侵略」です。
Hさんは、質問者さんに「依頼」をする時、「従うのは当然」という態度で接してきました。その結果、質問者さんは「いやな気持」がしました。
それは、Hさんが「境界線」を越えて要求してきたからです。
もし質問者さんが、その「侵略」を受け入れてしまうと、
次も当たり前の顔をして、Hさんは「侵略し続ける」でしょう。次も「同じところまで」入ってくるのです。
ですから、質問者さんは、「自分の境界線」を明確にしなければいけません。
そして入ってくる侵略者に、毅然として(丁寧に)、入らないように「警告する」必要があります。
このあたりの詳しい説明は、古典的名著、ヘンリー・クラウド 「境界線、バウンダリー ズ」(地引網出版=キリスト教の出版社、がお勧めです)
他にいくつも日本人著者の本があります。バウンダリーを守る「事例」を多く読まれることをお勧めします。
②課題の分離
境界線を守る上で、「質問者さん」の課題と、「Hさん」の課題があります。
Hさんは、「領域を踏み越える」傾向があります。
質問者さんは、(優しさゆえに)「侵略を許してしまう」傾向があるようです。
「解決」は理屈上では簡単です。
Hさんが、どれほど「侵略」してきても、質問者さんが「拒否」をすればよいのです。
その時には、コツがあります。
それは当然のように毅然として(笑顔で穏やかに)、
「できないわ。ごめんなさい」とお断りをすることです。(当たり前の顔をすることが重要です)
車のナビのアナウンスのように、「ここは私の領域」「入ってはいけない」とその都度、語るのです。
もし、、、、それでも、入って来る場合、
「戦う」か「距離を開ける」か、どちらかをしなければなりません。
もう一人のご友人が「距離を開けた」のは、ある意味正解です。
それを「穏やかな気持ち(愛情によって)」で実行できれば、ベストです。
イエス様がペテロに言った言葉(ヨハネによる福音書21:22)
「あなたはわたしに従いなさい」を参考にして下さい。
人の目や、周りに合わせてではなく、「あなた自身の意志と判断」で、無理なく穏やかに実行するのです。
③励ましの大切さ
しかしながら、サイコパス傾向のある人が、コントロールができなくなると、
強烈な反発をする可能性があります。
質問者さんが、異を唱えたり反論した場合、
Hさんは、「既存利益」を奪われたように感じるかもしれないからです。
するとHさんは「何かの手」を打ってくるでしょう。
質問者さんを説得しようとしたり、質問者さんの優しさにつけ込んで、情緒的に絡めてくることもあり得ます。
また、自分の周りの人を上手に利用して、
何人かで、プレッシャーをかけたり、攻撃する可能性もあります。
(サイコパス傾向の人は、自分の意見を通すために、信じられないほどの執着心を持つものです。)
その時に、大切なことは、冷静に分析をして、質問者さんを「サポートしてくれる人」を持つことです。
人は、数人から批判をされ続けると、心が弱くなります。
「自分の考えは、間違っているかもしれない」と、普通の人は考えるのです。
その時に、錨(アンカー)のように、質問者さんを「支えてくれる存在」が必要なのです。
もう一人のご友人が、きっとそのような方になると思います。
そのような励ましを頂いて、
ぜひ①「バウンダリーを明確にし」、
②質問者さんがすべき行動を取り、その「課題」をし続けて下さい。
(物理的な距離をあけることも、一つの判断です)
もし不安になりましたら、またご連絡下さい。
私でよければ、サポートをさせていただきますから。
祝福をお祈りしています。
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