創造主を信じる人が、失敗をした時に、
「自分なんてダメだ。こんな自分は助けてもらえない。」と落ち込む人がいます。
逆に、失敗をして、
「私こそ、主に助けて貰わないと生きていけません。助けて。」と、ますます主に訴える人がいます。
どうしてこのような違いが起きるのでしょうか?今回はこの点を考えていきます。
今回も、創造主を信じる人向けの内容になります。
「罪の自覚の深さについて」がテーマです。
しばらくお付き合い下さい。
マルコ2:17
イエスはこれを聞いて、彼らにこう言われた。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、『罪人を招く』ために来たのです。」
「罪人」と言う言葉を、
イエス様は「神様の目から見た罪人」と言う意味で使っています。一般的な「法律を犯した犯罪者」と言う意味ではありません。
罪とは、ギリシャ語で「ハマルティア(的外れ)」と言う言葉を使います。
「神様の願い(的)」から、「外れている」と言う意味です。
すなわち、「神様から離れ」、神様の「愛しなさいという命令」を守ることができない人は、すべて「罪人」と言う意味なのです。
私たち人類は、全員「罪人」と言うのが聖書の主張です。
これをどれだけ自覚しているかどうかで、冒頭の違いが起きるのです。
ロマ3:10‐12
「義人はいない。ひとりもいない。
悟りのある人はいない。神を求める人はいない。
すべての人が迷い出て、みな、ともに無益な者となった。善を行う人はいない。ひとりもいない。」
クリスチャンは、聖書を読んでいるので、「人間は罪人」と言うことを知っています。
そして自分も「罪人」であるということを認識しています。
しかし「箱のパッケージの絵」と「中身」が違う時があるように、
知識としては、自分は「罪人」と言っていても、本音は「私は正しい人」と考えているクリスチャンも大勢います。(批判の意味で言っているのではありません。)
もともと「正しさ」を求めている人が、聖書に出会い、さらに「正しい人」を目指す。そういう人は、イエス様を「自分を正しさに導いて下さる人」となります。
つまり前提が「自分は正しい人」なのです。
そういう人がクリスチャンになった場合、ますます「正義で人を切るような態度」を取るケースがあります。
そういう人は見ていれば分かります。批判に弱いのです。少々の批判を言われると「むきになって弁明する」のです。そういう人は、「正しさを求める人」です。
「自分が正しい位置」に立っていないと「安心できない人」なのです。
こういう人が失敗をすると、(聖書を十分に知らない場合)
「こんな私は神様に助けて貰えない」と嘆き、落ち込むのです。
そして「自分で自分を裁き」、
このように間違って思い込みます、「神様も私を赦して下さらない」と。
(かなり「高慢な」考え方です。「神の基準」より「自分の基準」を「上に」考えています。)
しかしイエス様は「罪人を招くために来た」と言われているのです。
つまり「自分の罪を自覚し、悲しみ、落ち込む人」に「招きの言葉」をかけられるのか「私たちのイエス様」なのです。
つまり「罪を自覚している人」は、ますます「イエス様に近づく」ことができるのです。
私たちは「罪人」です。
箱のパッケージの絵も「罪人」であり、中身も「罪人」です。
どこを切っても「罪人」なのです。
自分の罪を「深く自覚」する人は、「自分の正しさ」を主張できなくなります。
そして「自覚」すればするほど、創造主(イエス様)に「助けを求める」ようになります。
繰り返しになりますが、
「自分が罪人」であることを。「深く自覚」すればするほど、
「創造主に近づき」やすくなるのです。
なぜなら、イエス様ご自身が「わたしは罪人を招くために来た」と仰っているからです。
イエス様がパリサイ人と取税人たとえをされています。(非常に興味深い内容です。)
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ルカ18:11-14
「パリサイ人は、立って、心の中でこんな祈りをした。『神よ。私はほかの人々のようにゆする者、不正な者、姦淫する者ではなく、ことにこの取税人のようではないことを、感謝します。
私は週に二度断食し、自分の受けるものはみな、その十分の一をささげております。』
ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、自分の胸をたたいて言った。『神さま。こんな罪人の私をあわれんでください。』」
「あなたがたに言うが、この人が、義と認められて家に帰りました。パリサイ人ではありません。なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。」
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「自分の罪」を自覚する「取税人」の祈りを、
イエス様は慈しみ、「良いもの」と認めて下さったのです。
失敗したら(失敗を自覚して落ち込んだなら)、
ますます「イエス様の助け」を求めましょう。
イエス様は、必ず「あなたを祈り」を聞いて下さり、「助けて」下さいますから。
祝福をお祈りしています。
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