人生相談〜聖書、イエス様を信じる立場から

世界のベストセラー聖書の価値観から、生きるを考えます!(モノの見方が変わると、とても楽になります)

「寄り添うこと」の大切さ、「アドバイス」とのバランス。

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皆さんも、どこかで「人から相談」を受けたことがあるでしょう。

子どもが悩んでいたり、友人や同僚が落ち込んでいる時に、何と言ったら良いのか、又は声をかけたら良いかを考えたことも、あるのではないでしょうか。

又逆に、あなたが悩んでいた時に、意を決して相談をすると、「一方的なお説教」をされて、ガッカリした経験はあリませんか。

 

今回は、「寄り添うこと」の大切さを取り上げます。

A寄り添うことは、難しい。

B相手の性格、状況を見極めることが大切。

C解決策は必要。しかし語るのはタイミングを考えて。

しばらくお付き合い下さい。

 

A寄り添うことは、難しい。

「寄り添う大切さ」を知っていても、「実際に寄り添うこと」は難しいものです。

なぜなら、皆「自分の考え」を持っています。

十人十色、いろいろな性格の方がおられます。

そして通常「自分の考えを土台」として「相手の考えを推し量り」ます。

「自分は〇〇と思うから、相手も〇〇と思うに違いない」と考えるのです。

 

だから時々「相談を受けた」時に、「自分の持論を長々と語って」しまいます。

良かれて思ってのことです。

 

そうならないために、カウンセリングでは「技法」を学ぶのです。

「エコー(繰り返し)」です。

「センテンス・エコー(言葉の繰り返し)」「メッセージ・エコー(要約しての繰り返し)」

があります。(今日は説明を省きます。)

 

本当に悩んでいる場合は、「言葉を繰り返し」て貰うだけで、

「相手に受け止めて貰った」と感じて、「気分が軽く」なるものです。

 

ですから、「悩んでいる人」が、目の前にいたならば、

「自分の持論を言わず」

ただ「相手の言葉を繰り返し」その人のことを「分かろうと努めるだけ」で、

お相手は、満足することが多いのです。

(単なる技法ではなく、「心に寄り添う気持ち」が大切です、、、。)

、、、難しさを感じながらの関わりとなるでしょうが、、、。

 

B相手の性格、状況を見極めることが大切。

繰り返しになりますが、人には「色々な性格」があります。

ですからまず、「自分と他人は違う」と割り切って、

(これがとても大切な視点です。)

「別人格の相手の考え方」を知ることに、努めましょう。

その人の考え方を観察するのです。(お相手を知ろうとするのです。それが、愛情です。)

 

特に悲しみの中にいる人は、悲しみを乗り越えるのに、一般的にいくつかの段階を通ります。

その段階を知って関わることは、役に立ちます。

これを「グリーフケア」と言います。

「悲しみの五段階」と言われるものです。

①第一段階「否認と孤独」

失恋や死別、大きな悲しみ、痛みを経験した時に、最初に人は「そんなことはあるはずがない」と現実を受け止められず、否定するのです。そして深い孤独を感じます。

②第二段階「怒り」

否定した後は、怒りが湧き上がってきます。

③第三段階「取り引き」

あの時こうしておけばこんなことにならなかったのでは、と「もしもの場合」をあれこれ考えます。

④第四段階「抑うつ」

もう〇〇なのね、とひどく落ち込みます。

⑤第五段階「受容」

悲しい現実を受け止められるようになり、新たな自分を見つけ、受け入れていきます。

 

お相手の性格、状況を理解するには、お相手を「知ろうという気持ち(観察力)」と「忍耐力」が必要です。

「自分と他人は違う」

「悲しみには段階がある」

ことを最低限、受け止めていれば、

「持論を一方的に語る」ような、「マズイ対応」は決してしなくなるものです。

 

C解決策は必要。しかし語るのはタイミングを考えて。

技法だけで、機械的に関わるだけでも、仮にあなたが解決方法を持っていなくても、

「ただ寄り添うだけ」で、お相手はある程度は満足するでしょう。

 

しかし、仕事や具体的な解決が必要な状況では、

「そうですね」とうなずくだけでは足りません。

あなた自身が、「解決のいくつかの策」を持っていることは必要になります。

そうでなければ、真の意味で「苦しみはなくならない」からです。

 

能力の高い人であれば、話を聞いている段階で、

「これが問題だ」

「これを修正すれば、解決する」と

頭の中に、「解決策」が浮かんでくるかと思います。

 

しかし「その解決策」を「言葉にする」のは、タイミングが必要です。

(そんなことは考えておれない、危機的な状況でも、配慮は必要です。)

問題が解決しても、担当者が倒れてしまったならば、結果として大きな損失となってしまいます。

(人によっては、相当にデリケートなご性格を持っておられるのです。)

 

あなたの解決策を、お相手は「受け止めることができる状態なのか」を、

よく加味して言葉に出すかの、判断しなければなりません。

(大変ですが、、、)

 

私たちの「そのお相手への、愛情」が問われるのです。

あなたが、お相手をたくさん知り、

そのお相手への「接し方」を理解するほどに、

「真の意味での、解決」の「言葉」を導くことができるのです。

 

ピリピ2:3-5

「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。

自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。

あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。」

 

相談された時には、

「寄り添う気持ち」が大切です。

そしてそのためには、

「自分と相手は違う」という事実を受け止め、(個性も、能力も、成長過程も、、、)

「今のお相手」を知る努力が重要です。

 

そのような気持ちでいるならば、

あなたが、少々の失敗はしたとしても、

お相手は、「あなたの気持ち(愛情)」を受け止め、

「あなたの言葉」を聞いて、

「回復の道」を歩んでいけると信じています。

 

最後に「箴言のみことば」を紹介させて頂きます。

“指導がないことによって民は倒れ、多くの助言者によって救いを得る”(11:14)

“愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる”(12:15)

“密儀をこらさなければ、計画は破れ、多くの助言者によって、成功する”(15;22)

“相談して計画を整え、すぐれた指揮のもとに戦いを交えよ”(20:8)

 

祝福をお祈りしています。

 

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