皆さんも、どこかで「人から相談」を受けたことがあるでしょう。
子どもが悩んでいたり、友人や同僚が落ち込んでいる時に、何と言ったら良いのか、又は声をかけたら良いかを考えたことも、あるのではないでしょうか。
又逆に、あなたが悩んでいた時に、意を決して相談をすると、「一方的なお説教」をされて、ガッカリした経験はあリませんか。
今回は、「寄り添うこと」の大切さを取り上げます。
A寄り添うことは、難しい。
B相手の性格、状況を見極めることが大切。
C解決策は必要。しかし語るのはタイミングを考えて。
しばらくお付き合い下さい。
A寄り添うことは、難しい。
「寄り添う大切さ」を知っていても、「実際に寄り添うこと」は難しいものです。
なぜなら、皆「自分の考え」を持っています。
十人十色、いろいろな性格の方がおられます。
そして通常「自分の考えを土台」として「相手の考えを推し量り」ます。
「自分は〇〇と思うから、相手も〇〇と思うに違いない」と考えるのです。
だから時々「相談を受けた」時に、「自分の持論を長々と語って」しまいます。
良かれて思ってのことです。
そうならないために、カウンセリングでは「技法」を学ぶのです。
「エコー(繰り返し)」です。
「センテンス・エコー(言葉の繰り返し)」「メッセージ・エコー(要約しての繰り返し)」
があります。(今日は説明を省きます。)
本当に悩んでいる場合は、「言葉を繰り返し」て貰うだけで、
「相手に受け止めて貰った」と感じて、「気分が軽く」なるものです。
ですから、「悩んでいる人」が、目の前にいたならば、
「自分の持論を言わず」
ただ「相手の言葉を繰り返し」その人のことを「分かろうと努めるだけ」で、
お相手は、満足することが多いのです。
(単なる技法ではなく、「心に寄り添う気持ち」が大切です、、、。)
、、、難しさを感じながらの関わりとなるでしょうが、、、。
B相手の性格、状況を見極めることが大切。
繰り返しになりますが、人には「色々な性格」があります。
ですからまず、「自分と他人は違う」と割り切って、
(これがとても大切な視点です。)
「別人格の相手の考え方」を知ることに、努めましょう。
その人の考え方を観察するのです。(お相手を知ろうとするのです。それが、愛情です。)
特に悲しみの中にいる人は、悲しみを乗り越えるのに、一般的にいくつかの段階を通ります。
その段階を知って関わることは、役に立ちます。
これを「グリーフケア」と言います。
「悲しみの五段階」と言われるものです。
①第一段階「否認と孤独」
失恋や死別、大きな悲しみ、痛みを経験した時に、最初に人は「そんなことはあるはずがない」と現実を受け止められず、否定するのです。そして深い孤独を感じます。
②第二段階「怒り」
否定した後は、怒りが湧き上がってきます。
③第三段階「取り引き」
あの時こうしておけばこんなことにならなかったのでは、と「もしもの場合」をあれこれ考えます。
④第四段階「抑うつ」
もう〇〇なのね、とひどく落ち込みます。
⑤第五段階「受容」
悲しい現実を受け止められるようになり、新たな自分を見つけ、受け入れていきます。
お相手の性格、状況を理解するには、お相手を「知ろうという気持ち(観察力)」と「忍耐力」が必要です。
「自分と他人は違う」
「悲しみには段階がある」
ことを最低限、受け止めていれば、
「持論を一方的に語る」ような、「マズイ対応」は決してしなくなるものです。
C解決策は必要。しかし語るのはタイミングを考えて。
技法だけで、機械的に関わるだけでも、仮にあなたが解決方法を持っていなくても、
「ただ寄り添うだけ」で、お相手はある程度は満足するでしょう。
しかし、仕事や具体的な解決が必要な状況では、
「そうですね」とうなずくだけでは足りません。
あなた自身が、「解決のいくつかの策」を持っていることは必要になります。
そうでなければ、真の意味で「苦しみはなくならない」からです。
能力の高い人であれば、話を聞いている段階で、
「これが問題だ」
「これを修正すれば、解決する」と
頭の中に、「解決策」が浮かんでくるかと思います。
しかし「その解決策」を「言葉にする」のは、タイミングが必要です。
(そんなことは考えておれない、危機的な状況でも、配慮は必要です。)
問題が解決しても、担当者が倒れてしまったならば、結果として大きな損失となってしまいます。
(人によっては、相当にデリケートなご性格を持っておられるのです。)
あなたの解決策を、お相手は「受け止めることができる状態なのか」を、
よく加味して言葉に出すかの、判断しなければなりません。
(大変ですが、、、)
私たちの「そのお相手への、愛情」が問われるのです。
あなたが、お相手をたくさん知り、
そのお相手への「接し方」を理解するほどに、
「真の意味での、解決」の「言葉」を導くことができるのです。
ピリピ2:3-5
「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。
自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。
あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。」
相談された時には、
「寄り添う気持ち」が大切です。
そしてそのためには、
「自分と相手は違う」という事実を受け止め、(個性も、能力も、成長過程も、、、)
「今のお相手」を知る努力が重要です。
そのような気持ちでいるならば、
あなたが、少々の失敗はしたとしても、
お相手は、「あなたの気持ち(愛情)」を受け止め、
「あなたの言葉」を聞いて、
「回復の道」を歩んでいけると信じています。
最後に「箴言のみことば」を紹介させて頂きます。
“指導がないことによって民は倒れ、多くの助言者によって救いを得る”(11:14)
“愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる”(12:15)
“密儀をこらさなければ、計画は破れ、多くの助言者によって、成功する”(15;22)
“相談して計画を整え、すぐれた指揮のもとに戦いを交えよ”(20:8)
祝福をお祈りしています。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
もし気に入って頂けたら、たくさんの方に読んで頂くために、クリックの御協力をして頂けると幸いです。(一日一回カウントされます)
読者登録をして下されば、新しい記事を自動的に知らせてもらえます。(無料ですが、はてなブログの登録が必要です。)
もう一つ別のブログランキングです。(こちらもクリックして頂くと助かります。一日一回カウントされます)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑
こちらをクリックすると記事一覧を見られます。