人生には、方向性(ベクトル)があります。
「自分のため」に生きる人は、どこまでもその方向に向かいます。
「誰かのため」に生きようとする人は、ニーズに応えよう、自分の役割を果たそうとします。
今回は、「人生の方向性」について考えてみます。
①「自分のため」に生きる人。
自分のために生きている人は、多くは自分が大好きです。
自分の容姿や自分の才能、能力を誇っています。
人は、「自分のために存在している」という、間違った思い込みに生きています。
多くは、幼児体験からきています。
何でも許され、認められるだけで、「適切な躾(しつけ)」が成されなかったことが原因です。
要は「わがまま」に育ってしまったのです。
良い悪いを、体にたたき込まれずに、育ってしまったために、
「自己実現」が当たり前であり、目の前の人は「自己実現の道具」だと、心の奥では思っています。
頭が良い人ならば、表には決して出しません。(しかし、心の奥では本気で考えています)
論理が自己中心なのです。
そういう人も、「誰かのため」に行動する「ふり」はします。
なぜなら、それをすることで「自分の評価」が上がることを知っているからです。
人に食べ物を勧めるのも、プレゼントをするのも、計算尽くです。
「自分の利益」をまず考えています。
「自分の優しさ」さえ、「優しい人間」と認められるための、努力なのです。
どこまで行っても、自己中心なのです。
そしてその自己中心性に、気がついていない場合がほとんどです。
(気がついたならば、自分の醜さに耐えられなくなります。そのため無意識に無視することも多いのです)
②誰かのために生きる。
聖書は誰かのために生きることを主張します。
1コリント10:24
『だれでも、自分の利益を求めないで、他人の利益を心がけなさい。』
1コリント13章の有名な「愛」の箇所です。
4 愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。
5 礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、
6 不正を喜ばずに真理を喜びます。
7 すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。
8 愛は決して絶えることがありません。
神の栄光を現す
1コリント10:31「だから、あなたがたは食べるにしろ飲むにしろ、何をするにしても、すべて神の栄光を現すためにしなさい。」
○聖書の結論は、自分のためではなく、「誰かのために」に生きることが、
「正しい生き方」です。
あとは、それを実行する努力をすることです。
ところが、ここに「罪の問題」が出てきます。
この指摘が、キリスト教の特徴です。
聖書は「自分の力では、正しいことを実行するのは、不可能だ」と、主張しています。
(下手に、自分の力で頑張ってしまうと、自分の正しさを誇り、出来ていない人を強烈に批判をし始めます。昔の私がそうでした)
○神様を愛して、助けて頂いて実行できる。
アガペの愛というものがあります。
(アガペ:自己犠牲、命がけの愛、与える愛)
アガペの愛で、行動するには、自分の力ではできません。神様ともう一度つながり、愛を頂く必要があります。
そのために、絶対必要なことは、不完全な自分を認めることです。
(正しいと思っている間は、受け取れません)
自分の不十分を認め、へりくだって、主とつながるのです。
それが「主を愛すること」です。
マタイ22:37-40
そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
これがたいせつな第一の戒めです。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。」
人生を豊かに過ごしたいと思うならば、
「主を愛する」ことです。
そして、自分を大切にすると同じように、「隣人を大切にする」こと、です。
時間を割き、心を注いで、その人のことを意識し、考え、大切にすることです。
繰り返しになりますが、
「自分のためだけに生きる」ことは、方向性(ベクトル)が間違っています。
神様を意識し、人を愛し、「自分が役に立つ働き」に意識を向ける時に、
「的を射た」人生を歩むことができるのです。
あなたは、どちらを向いて生きて行きたいですか?
「自分のため」ですか? 「誰かのため」ですか?
祝福をお祈りしています。
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