「25歳の男性です。会社で新しい企画を任せられました。経験を積むために、と言われたのですが、初めてのことばかりで、不安が消えません。不安材料ばかりを見てしまい、動けなくなっています。上司はサポートすると言ってくれていますが、心が混乱し、何をどう相談したら良いかも分からない状態です。何か良いアドバイスはありますか。」
期待を受け、上司から仕事を任せて頂いたのですね。これはチャンスでもあります。
しかし、質問者さんにとっての今は、「そんな気分ではない」状態だと思われます。
「不安材料ばかりを見て、動けない」とおっしゃっていますので、すでに「穴に落ちて」しまっている状態です。
こういう時は、外部から助けて貰うことが大事です。
少し、一緒に考えていきましょう。
今回お話ししたいことは、3点です。
A【不安を一度リセットすること】
B【今までの成功体験(肯定的なイメージ)を思い巡らすこと】
C【大きな目標ではなく、可能な小さな目標を考えること】
質問者さんにとって、この新しい企画は、嬉しいことでもあり、不安なことでもありますよね。
期待をされていることは嬉しいでしょうが、その重圧感は相当な大きなものでしょう。
今後経験を積めば、きっと今回のような恐れや不安はなくなるでしょうが、今は経験不足で「成功体験」が足りないでしょうから、不安を感じるのは「当然のこと」だと思います。
A【不安を一度リセットすること】
人は、一般的に「肯定的なもの」より「否定的なもの」に影響されやすいという研究があります。
そして「否定的なもの」は、「粘着性」があるのです。(一度捕まると離れられない、ゴキブリホイホイのようなものです)
動けば動くほど、否定的な思いに捕まるのです。
そして人は「意識したもの」に縛られます。「否定的なもの」から、抜け出そうと考える程に、ますます「否定的な不安感」に縛られるのです。
ですから、「否定的なもの」と戦っては「いけません」
「無視」をし、「リセット」するのです。
旧約聖書の人物で、ダビデがいます。(私の文章には度々登場します)
彼は、「心が折れそう」な状況下で、何度も危機を乗り越えました。
義理の父親から、誤解によって幾度も殺されそうになっても、彼は自暴自棄にはならず、一歩一歩すべきことを進めたのです。(考えて見て下さい。自分を守るだろうはずの人から、殺されかけるのです。人間不信になってもおかしくない状況です)
彼は、「問題」である「義父サウル」や「苦しい状況」に目を向けませんでした。
彼が目を向けたのは、自分を愛し守ってくれる存在、すなわち「創造主である神様」です。
詩篇103:2-5(ダビデ作)
103:2 わがたましいよ。【主】をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
103:3 主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、
103:4 あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、
103:5 あなたの一生を良いもので満たされる。
質問者さんには、「安心できる存在」はありますでしょうか。
「自分を支えてくれるもの」があれば、そこに「心を集中」するのです。
「不安の対象」ではなく、「安心の対象」に目を向けるのです。(切り替えるのです)
リセットするためには、別のものに集中することが大事です。
神様(自分を完全に支えてくれる存在)に目を向けて、リセットすることが最善ですが、別のものでもリセットできます。
一般的に、リセットするために、
運動する
音楽を聴く
文字に書き出してみる
瞑想する
が良いと言われています。
久世浩司氏の資料より
まずは、「リセット」を意識しましょう。
「否定的なもの」から目を離すのです。
B【今までの成功体験(肯定的なイメージ)を思い出し、思い巡らすこと】
B-1「信仰(こころ)の筋肉」とB-2「思い巡らすこと」
「神は、乗り越えられる試練しか与えない」という言葉があります。
Ⅰコリント 10:13 あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。
質問者さんの「上司の立場」で考えてみますと、
上司は「あなたができる」と信じて託された筈です。
ですから、あなたは上司に認められ、期待されていると言えるでしょう。
そんなあなたですからですから、きっと乗り越えられるはずです。(私は信じます)
B-1「信仰(こころ)の筋肉」
先ほどの詩篇103には、
「主の良くして下さったことを何一つ忘れるな」とダビデは語っています。
リセットした後に、
「否定的」になりそうな時、「良くしてもらったこと(成功体験)」を思い出すのです。
しかしここには、「信仰(こころ)の筋肉」が必要です。
「否定的なもの」が見えかけても、敢えて「肯定的なもの」を見続けるという、心の力です。
水の中に落ちた時、陸に上がるのに、腕や身体の「筋力」が必要です。
しかし同時に、「こころの筋力(上がろうとする意志力)」も必要なのです。
こころ(信仰)も、筋肉のように「鍛える」必要があります。訓練をすれば「強く」なります。しかし反対にサボっていますと、この筋肉は「弱って」いきます。
(自分でできない時には、誰かに助けてもらいましょう。しかしどこかで、自分自身にも力をつけなければならないです)
成功体験を思い出しましょう。小さなものでも。そこに集中するのです。
「こころの筋肉」を鍛えて、「良いもの」に意識をし続けるのです。
B-2「思い巡らすこと」
「良いもの」を見つけ、集中したら、必ずしなければならないことは、それを「思い巡らすこと」です。
心の中に「光が満ちる」と、「闇」は入れなくなります。(夜に電気をつけると、暗闇が消えると同じ理屈です)
ヨハネ1:5 光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。(新約聖書)
「悪」が入る隙間が無いほど、「良いもの」を味わい、心を「良いもので一杯」にするのです。
これを忘れると、心の隙間に「悪(闇)」が入り込もうとします。
私は、朝起きると、無意識に「イエス様愛しています。感謝します」と祈っています。
夜中に目が覚めた時も「イエス様愛します」と心で祈るのです。
無意識でしていたことなので、最初その意味が良く分かっていませんでした。
しかし心のメカニズムを学ぶ中で、私は「イエス様愛します」と祈る中で、「良いもの(イエス様への愛とイエス様からの愛)」で心を一杯にしようとしていたのだ、と気がつきました。
この祈りをいつもするようになってからは、心が「悪や不安」で満ちなくなりました。
不安になりそうな時、(不安が入る前)に、「イエス様の愛します」と言って、心を「良いもの」でいっぱいにしようとします。そして、その祈りを終えてから、物事に対応するようにしています。すると、穏やかな気持ちで、進めることができるのです。
私が知っている限りでも、心の中を「良いもの」をいつも満たすだけで、精神的な病だけでなく、肉体的な病も癒される事例が、数限りなくあります。
興味のある方は、「ヒーリングコード、アレックス・ロイド著」(元Youth Pastor、心理学博士、自然療法博士)をお読み下さい。
最後に、
C【大きな目標ではなく、可能な小さな目標を考えること】に触れます。
私なりのイントロ(導入)を書かせて頂きますので。色々ご自分で検討してみて下さい。
「大きな目標」で不安になる時は、乗り越えやすい「小さな目標」をたくさん立てることが、よろしいです。
私が、四日市の今の教会を始める時、三重県北部、中部の殆どのキリスト教会を回りました。そして、立地条件、規模(開始時期)、駐車場等をリサーチしました。
その結果、近鉄本線の主要駅から歩いて10分程度の圏内に、新しい教会の場所を借りる、という結論となりました。(それを実行し、現在は四日市駅徒歩約7分にある中古ビルを購入し使用しています)
協力してくださる上司の方がおられるということですから、、胸を借りて、すべての現状を報告し、アドバイスを頂いたら、よろしいのではないでしょうか。それも一つの「小さな目標」になります。
助けてくれそうな人、調べられるものすべてを、リサーチしてみるのです。
(もしかすると、チームワークでしか、新企画は乗り越えられないかもしれません。その調整役を質問者さんは期待されているのかもしれないのです)
その幾つかの「小さな目標」の先に、質問者さんが目指している「大きな目標」のゴールが見えてくるはずです。
幾つもの「小さな目標」・・・イメージできましたでしょうか。(質問者さんの状況を全ては分かりませんので、ご自分で何度も繰り返して、イメージしてみて下さい)
A不安を一度リセットすること。
B肯定的なイメージを思い巡らすこと。
C大きな目標ではなく、可能な小さな目標を考えること。
この3つを思い巡らしつつ、実行してみて下さい。
またご質問があれば、お知らせください。
新しい企画の、成功の祝福をお祈りしています。
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