先日お約束した、【地頭を鍛える】シリーズです。
現在、私はドラゴン桜1の漫画を読破中です。(全21巻)
今回は5巻に登場する、国語教師「芥山先生の言葉」から、そのエッセンスを抽出したいと思います。
「国語力をつける」
二人の生徒、矢島と水野の前に、国語の特別講師がやってきました。
教師、芥山です。
彼は、二人の前で、「受験国語の勉強は、国語の魔法にかからないこと」と説きました。彼は「愛情、正義、善意、良心など、くそくらえ!」と静かに叫ぶのです。
二人はとても驚きます。
(後ろで見ていた先生たちも驚きました。)
水野が「国語の先生がそんなこと言ってもいいの?」と反発すると、
芥山は「国語の授業、特に現代文では、名作の鑑賞会になっており、感動のマニュアルを一方的に生徒に流すだけになっており、つまらなく、教師の自己陶酔の世界になっている」と指摘したのです。
それを打ち壊すために、芥山は「生徒の心に、毒を染み込ませる」と語ります。
「怒り、憎しみ、コンプレックス、エゴイズム・・・それによってわき上がる葛藤、そういう負の感情を人間は面白いと心躍らせるのだ!」
そして文豪の名作20作品から、刺激的な部分を選んでまとめたプリントを渡したのです。
私も以前、国語の教師をしていたので良く分かりますが、
実は国語のテストは、感性が豊かな人は「点数を取りにくい」のです。
国語の答えは、基本的には「文章の中」にあります。それを「正しく読み取る」のが国語の問題の解答であり、「読み込んでは」いけないのです。
感性が豊かな人は、本文を読んで「想像力」が広がってしまい、「筆者が述べていないこと」を解答してしまうのです。(当然、答えは×になります。)
「受験の国語」は、「論理性を問われる」ものであって、「感性を磨く場」ではないのです。
芥山は、次の授業で「正しく読む」ための授業を始めました。
SHE MISSED HIMの歌詞の日本語訳を、二人に読ませました。
(このタイトルを二人は知りません)
彼女は彼のひげを剃る
彼の髪を梳く
彼がいすを探すのを手助けするし
彼のために料理をする
彼の口を拭いてあげるし
外が見えるように窓も拭く
彼のために本を読むし
彼に呼びかける
毎日同じ繰り返し
彼女は、深いため息をつく
彼はいなくてさびしいから・・・・
この詩を読んだ感想として、
水野は「ひげを剃ったり、料理をしたり・・・なんか幸せそうじゃん! いい彼女ね彼のために尽くして・・・」と言うと、
矢島は「あ、でも終わりはさびしいってことだから、失恋の歌だよね。彼には好きな人はいるんだよ」と応じました。
しかし、実際は「認知症を患った夫」のことを描写した歌詞だったのです。
「読む」ということは、普段は無意識で行っていますが、実際は「難しい」のです。
「表面をさっとなでたような読み方」では、「大変な間違い」を犯します。
芥山は、二人に「正しく読むとは、筆者との心のキャッチボールなのだ」と言いました。
絶えず「なぜ」と行間を読みながら、「書いてある内容と、筆者の意図をしっかりと把握する。これが『正しい読み方』なのだ。」と伝えたのです。
これは「国語の試験」のこと、だけではないですよね。
「仕事や日常会話」にも、当てはまることではないでしょうか。
「自分の感動」は大切ですが、それ以上に「相手のことを正しく理解する」ことは、さらに重要です。
(特に、コミュニケーションを取り、伝えたいと思うならば、不可欠です)
受験勉強は、無意味に思えるかもしれませんが、
勉強を通じて、「地頭を鍛える」つまり「人としての基礎的な力を鍛える」ことにもなっているのだと、改めて気がつかされました!
次回、ドラゴン桜シリーズ(漫画、ドラマ)を通じて、「発見」があれば随時お伝えします!
祝福をお祈りしています。
箴言(旧約聖書)
3:15 知恵は真珠よりも尊く、あなたの望むどんなものも、これとは比べられない。
4:6 知恵を捨てるな。それがあなたを守る。これを愛せ。これがあなたを保つ。
8:33 訓戒を聞いて知恵を得よ。これを無視してはならない。
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