今回のコラムは、価値観についてです。
「今だけ、金だけ、自分だけ」・・・最近聞いた言葉です。
これは、自分のエゴ(利益)だけを考えて、人間の命や正義を軽んじることを揶揄した言葉です。
中国ウイグル自治区の人権問題をご存知でしょうか。
中国共産党が、少数民族ウイグル族のへの非情な弾圧をしており、100万人超の一般市民が、投獄、拷問、強制労働等を、現在でも受けています。
アメリカの前国務長官ポンぺオ氏が、退任前日の1月19日に、
この問題を「ジェノサイト(民族大量虐殺)」と認定し、バイデン政権での国務長官もその方針を引きついています。
アメリカ議会も追認し、EU議会も強い非難を上げています。
しかし日本では「ウイグル人権問題」の批判の動きは鈍く、中国に配慮した態度が続いています。
なぜでしょうか。
一言で言えば、「利益があるからです」
中国を刺激しない方が、中国との貿易が進み、利権を持っている人が儲かるからです。
世界の多くの国が、「人の命」を守るために「中国に非難」を上げているのに対し、
我が国日本政府が、「利益を優先している」ことは、
悲しいことではないでしょうか。(中国寄りの政治家の影響なのでしょうか・・・)
今回のテーマは、価値観の問題です。
元内閣官房長長官だった野中広務氏は、自らの戦争体験から「絶対に戦争を起こしてはいけない」という強烈な信条を持っていました。
強烈な個性の方でしたが、「平和主義者」でした。
しっかりとした「価値観」を持たれた方でした。
「ジェノサイト(民族大量虐殺)」という言葉は、英語圏では強烈な言葉のようです。ナチスドイツの大量虐殺のイメージです。
「人間として絶対にしてはいけない行為」なのです。
「人間として絶対にしてはいけない行為」ですから、
経済で「利益」が上がろうとも、非難します。ボイコットをします。
それに対して、「利益」を優先して、明らかな「虐殺」を非難しないとしたら、それはどういうことなのでしょうか。
「いのち」と「お金」を考えた時に、
「利益を優先する人」でも、
もし「自分」が大きな病気になった場合、
「いのち」と「お金」のどちらが大事かと言えば、当然「いのち」となるはずです。
しかしそれが「他人のいのち」と「自分のお金」であった場合、
「自分のお金」を優先して「人のいのち」を見捨ててしまうのでしょうか。
(これは、突き詰めると恐ろしい考え方です)
実は、アメリカをはじめ日本の企業も含め「ウイグル自治区」に関連工場を持っている会社は83社あると言います。(日本企業は11社)
アメリカでは大きな問題になっていますが、日本ではあまり問題になっていません。
日本のマスコミではこの問題を取り上げないからです。
(中国共産党の問題は、なぜだか、あまり取り上げられません)
今回のテーマは、「いのち」と「お金」の問題です。
「正義」を取るか、「現実の打算」を取るかの問題です。
「まあまあそんな固いことを言わなくても、上手にバランスを取ればよい」
という意見もあると思います。(そんな声が聞こえてきそうです)
しかし突き詰めていくと、「正義」と「打算」どちらを取るかで
判断や結論が、「確実」に変わります。
ですから、個々人が最後には「決めなければ」いけない価値観です。
あなたは、もし一つしか選べないとしたら、
「正義」と「打算」のどちらを取りますか。
「今だけ、金だけ、自分だけ」
この言葉を「悲しい」と思うか、
「当たり前」と思うかで、
私たちの「人としての立ち位置」が定まるのです。
どう思われますか?
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