先日、質問のお答えを頂いたクリスチャンです。
今回、別の相談をさせて頂きます。
現在私は非正規で仕事をしています。その職場には、私より年下の5人の20代の女性たちがいます。
彼女たちは同じ会社から派遣されており、一人のリーダーがその中にいます。
しかしそのリーダーは、几帳面な人で、ルーズな他の人たちと折り合いが悪い状態です。そして互いに陰口を言い合っています。
私は年上のためか、よくそれぞれの愚痴を聞きます。その内容は相手への批判がほとんどで、時々アドバイスはしますが、不満のはけ口のように話しを聞いています。彼女らはアドバイスをほとんど聞いてくれません。本来、正規社員が彼らをまとめていかなければならないのですが、それを担える人がいないため、止むを得ず私が担っています。
今後、どのように関わっていったら良いのかを悩んでいます。正直、関わるのに疲れています。
イエス様なら、どう考えるだろうかと祈っていますが、カウンセラー役を続けたら良いのか、冷たく突き放したら良いのか分かりません。「自分には手に負えません」と上の立場の方に投げた方が良いのでしょうか。アドバイスを頂けるとうれしいです。宜しくお願いします。
Yさん、ご質問をありがとうございました。
職場の人間関係の中で、サポート役を買って出ておられるのですよね。
お疲れ様です。きっとYさんは、良い働きをされているのだと思います。
しかし現実的には、疲弊しておられる様子を拝見します。
更に良い働きができるために、3つほどコメントを書いていきたいと思います。
①「心が納得する分、関わる」ように、境界線を作る。
②「自分の考えを明確に話す」ようにする。
③「本来責任ある人」に、責任を担ってもらう。
①〜③に共通するのは、境界線です。(詳細は後で書きます。)
①「心が納得する分、関わる」ように、境界線を作る。
境界線の意味は、「ここまでは関わる」が「これ以上は関わらない」という線引きです。(厳密なものではありません。)
まず確認したいことは、クリスチャンは聖人君子(スーパーマン)ではないということです。
強い弱いを併せ持った、限界を持つ普通の人間だと言うことです。
当然、「心が納得していないこと」を続ければ、「疲弊」してきます。
ですから、「心が納得する分」を行動するということが重要です。
(「なぜ人に願いに応えていきたいのか」という本音の動機の吟味は、ここでは扱いませんが、この吟味は、実は別の重要なポイントでもあります。)
2つの聖書箇所を取り上げます。
1コリント10章(新約聖書)
23 すべてのことは、してもよいのです。しかし、すべてのことが有益とはかぎりません。すべてのことは、してもよいのです。しかし、すべてのことが徳を高めるとは限りません。
24 だれでも、自分の利益を求めないで、他人の利益を心がけなさい。
2コリント9章(新約聖書)
7 ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。
a、一見良いと思うことでも、考えて実行すること。(他人の利益については後日触れます。)
b、心で決めた通り(心が納得したことを)実行すること。
私は、仕事をておられる方の場合「給料分だけは仕事をするように」と言うようにしています。
給料分(役職分と言っても良いでしょう。)
高い給料を貰っている人は、それだけ責任が重いです。
反対に、非正規だったり、パートだったならば、それだけ責任は軽いのです。
(自分が与えられ、期待された分だけは、最低限仕事をすべきです。しかし逆に言えば、それ以上の仕事は「しても良いです」が「しなくても良い」のです。)
「軽い責任」なのに、もし「重い責任を要求」されているなら、その部分はボランティアです。
ボランティアは、「しても良いし、しなくても良い領域」なのです。
そう考えると心が軽くなります。
ボランティアは、すべてしなくても良いと言っているのではなく、ボランティアなのだから、楽しんでした方が良いと言っているです。ボランティアは強制されるものではないのです。(脅迫観念からやっては、いけないのです。)
自分の「すべき責任の境界線」を明確にして、
それ以外は、ボランティアと気楽に考えてみて下さい。
(③で触れますが、責任を持つべき人に託することも知恵です。)
②自分の考えを明確に話すようにする。
Yさんがしんどいのは、「一方的」に若い同僚たちの話を聞いているからかもしれない、と感じます。
自分の意見を言わず、一方的に話を聞くことは辛いです。
2番目のコメントは、「自分の考えを明確に話すようにする」です。
例えばこんな感じです。
文句や悪口を一方的に聞かされた後で、
「でもね。私は、〇〇さんの良いところを見るようにしているのよ。そう考えた方が気持ち良くつきあえるじゃない?」
「そんなこと言っても〇〇さんって、△△じゃないですか!」
「自分のためよ。仕事は助け合っていかないといけないじゃない。〇〇さんだって良いところがあるじゃない。お互い良いところを見て、足りないところを笑ってフォローできたら、気持ちが良いじゃない?」
「でもそんな風に見たくないです。」
「あなただって、助けられることはあるでしょう。助けられたのに、そんな言い方なら、心が狭いんじゃない?自己中で、自分のことしか考えていないんでしょう?」
と笑いながら言うのです。(明るく言うのがミソです。)
その若い同僚は、うざいと思うかもしれません(笑)
しかしそこが狙いです。
第一に、否定的な会話が止まります。第二にそう言ったネガティブな話題を「Yさんは嫌いなのだ」とその方は覚えてくれます。そうするとその話題をしたい時には、Yさんのところに来なくなる!のです。
でも一番重要なことは、第三のポイントです。それはYさんが「キリストの価値観(健全な価値観)」を話していることです。
「一方的に(ゴミ箱のように)悪口を受け取る」のではなく、
逆に「私はこう思う」と、Yさんの「大切にしているもの」を主張できる場が与えられるのです。
主張していれば、疲弊することはありません。
(明るく言い放つことが秘訣です。チャレンジしてみて下さい!)
「自分の価値観の領域」を明確にすると、気分的に楽になるはずです。
(やってみて下さい。)
一点、テクニックとして使える方法があります。
それは「私言葉」を使うことです。
「○○だ」「○○と考えるのは正しい」と言うと相手はプレッシャーを感じます。
しかし「私は、〇〇と思う」「私は、○○と考える」と言えば、
それらの表現は「個人の主張」ですから、相手に価値観を強制しないのです。
「私言葉」は「自分の価値観だけ」を主張する、良いツールです。
③本来責任ある人に、責任を担ってもらう。
最後のこの点に触れて終わります。
会社の組織上、上司には権限が与えられています。その権限を持った上司に相談するときに、思ってもみなかった解決法が与えられることがあります。
その上司は相談できる方でしょうか?
相談できる方なら、胸を借りる気持ちで相談しましょう。
しかし上司にもいろいろな方がおられます。
自分の役割を理解していない上司の場合、相談と言うよりはお願いと言う形で関わった方が良いかもしれません。
「Pさんは今、○○の問題で困っているようですから、助けて上げて下さいませんか?」
「Zさんは、◇◇を良く分かっていないようです。サポートして頂けませんか?」
そんな感じです。
自分以外の方で、その責任を担っている人を見つけ、仕事を任せましょう。
5人の女性たちの「リーダー」にも課題がありそうです。
(あくまで一般論として書きます。)
リーダーは「自分好き嫌いを主張」するのではなく「会社としての実績を高めるため」リーダーの役割を担わされています。
そのリーダーが「自分の役割の自覚を持つ」ことが大きな課題かもしれません。
「わがままな部下をまとめ上げる」のが「リーダーの仕事」です。
今Yさんがしている「同僚の愚痴を聞く」ことは、
そのリーダーの仕事かもしれません。
(組織の構造が分からないので、一般論で言書いています。)
何を申したいかと言うと、Yさんが今しているボランティアは、
「誰かの仕事」の可能性があります。
繰り返しになりますが、
「その仕事」を「するべき責任者」に担ってもらうのです。
もしその人が、逃げるような行動を取ったら、言って上げるのです「これは本来あなたの仕事です」と。(怖いと思われるかもしれません・・・しかしそれが狙いでもあります。)
その上で、Yさんが「正式に」(正式と言うのが大事です)依頼をされたならば、
Yさんのできる範囲で、「お手伝い」をするのです。
やってもやらなくてもいボランティアですから、そのような立場で関わった場合、気楽な気持ちでお手伝いできるはずです。(当然「責任」は、「依頼をした方」にあります。)
バウンダリー(境界線)を明確にして、「すべき人」に「して頂く」ように、交通整理をするのです。
①「心が納得する分、関わる」ように、境界線を作る。
②「自分の考えを明確に話す」ようにする。
③「本来責任ある人」に、責任を担ってもらう。
少し長くなりましたが、参考にしてみて下さい。
祝福をお祈りしています。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
もし気に入って頂けたら、たくさんの方に読んで頂くために、クリックの御協力をして頂けると幸いです。(一日一回カウントされます)
読者登録をして下されば、新しい記事を自動的に知らせてもらえます。(無料ですが、はてなブログの登録が必要です。)
もう一つ別のブログランキングです。(こちらもクリックして頂くと助かります。一日一回カウントされます)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑
こちらをクリックすると記事一覧を見られます。