職場で、上司から「やる気のない部下」を指導するように言われています。やる気のない部下をやる気にさせるのが「きみの仕事」だと言われています。目標を話し合ったり、励ましたり、いろいろと努力したのですが、本人に向上心が無く、言われた時だけ「分かりました〜」と言い、一向に改善する様子がありません。(指摘をすると、〇〇のせいと、同じような言い訳を言ってその場を取り繕います。)困ったことに、本人は悪びれること無く「このままで良いです。別に向上したいと思いません。」と言っています。上司にそのことを報告するのですが、「あなたの仕事、あなたの責任」と言われ続けています。ストレスで気が変になりそうです。どうしたら良いでしょうか。
ご質問をありがとうございました。
大変なプレッシャーの中でお仕事をされているのですね。何とか問題点を整理して、解決策を立てたいと願っています。
まずはっきりさせなければならないことがあります。
それは「部下の心を変えるのは、部下自身の責任」であって、「質問者さんの責任ではない」ことです。
この点をまず「明確に」しなければなりません。
同じように「部下が向上心を持たない」ことは、「部下自身の責任」です。「質問者さん」ではありません。質問者さんはあくまで「助ける役割」であって、それ以上でないことを留意しましょう。
いくら上司の方から「プレッシャー」をかけられたとしても、その点は「明確に」しなければなりません。
今回、質問者さんの「責任の範囲」(バウンダリー、境界線)を明確にしたいと思います。
その点が明確になれば、「持たなくても良いストレス」を回避できます。
(そして「すべき責任」に集中できます。)
しばらくお付き合い下さい。
今回は、以下の3点です。
質問者さんの責任は、
①「部下の方が変わる」責任は「部下自身」にある、と伝えること。
②「現在」の部下の「客観的な評価」を伝えること。
③「今後」の部下の「良い可能性」「悪い可能性」を明確に伝えること。
①「部下の方が変わる」責任は「部下自身」にある、と伝えること。
質問者さんが、部下に指摘をする時に、その方が「〇〇のせい」と言っている点が気になります。
もしかすると部下は、「言い訳を言う」ことが「癖」になっているのかもしれません。
言い訳を言う人は、「責任を取ろう」としません。絶えず「誰かの責任」にして、「自分の責任」を回避します。そして多くの場合「逃げられない」時には、「謝る」ことで逃げようとします。
ですから、質問者さんの責任は、
部下が「自分の責任」を「逃げられない」ように「確認(指摘)する」ことです。
例えばこんな感じです。
失敗をして「ごまかそう、責任を誰かに押し付けよう」としている状況で。
「〇〇のせいで、できませんでした。」
「確認だけど、できなかった責任は誰にあるの?」
「だって、〇〇がありましたから、できませんでした。」
「確かにそうかもしれないけれど、その上で対応するのが、あなたの仕事でしょ?」
「だって、〇〇でしたから」
「もしそうだとしたら、事前にそうならないように手を打つことが、あなたの仕事でしょ。そして事後に対処するのもあなたの仕事。」
「だって、、、」
「あなた、給料をもらっているよね。なぜ会社はそのお金を払っていると思う?。それはあなたがその仕事をする対価として支払っているのよね。」
「はい。、、、」
「それが分かっているなら、給与分は仕事をしようか、給与分の責任は取ろうよ。」
こんな感じです。
とにかく質問者さんは、部下に、
「自分の責任は、自分で取る」この当たり前のことを、指摘(確認)をするのです。
最初部下の方は、ごまかそうと抵抗するかもしれませんが、
それを「逃げられないように」軌道修正するのが、「質問者さんの仕事」です。
それを「聞く、聞かない」は、部下の仕事(責任)です。
「部下の責任」は、「部下に」取らせなければなりません。
質問者さんが悩むのは、「どのように指摘をしたら良いか」だけなのです。
(愛情を持って、はっきりと指摘をしましょう。それが質問者さん(上司)の仕事です。)
②「現在」の部下の「客観的な評価」を伝えること。
部下の方が、「逃げたり責任転嫁する」のが癖になっている場合、
現状を言い訳によって「正しく認識していない」可能性があります。
それを「正しく認識してもらう」(フィードバックする)ことが、質問者さん(上司)の仕事です。
まずは部下の良い点を積極的に伝えましょう。(意識している、興味を持っていることを伝え、愛情を伝えるのです。)
部下は上司に評価されていると思うとやる気が湧くものです。
そして(ここが大事ですが)、、、次に部下の欠点も正確に伝えましょう。
「逃げる癖がある」ことも、事例を挙げて「ふさわしいタイミング」で伝えるのです。
(そのために、良いコミュニケーションを日頃から作っておきましょう。)
部下を観察して、適切なフィードバックを返すのも、上司の仕事です。
③「今後」の部下の「良い可能性」「悪い可能性」を明確に伝えること。
部下は「自分の責任」を「自分で取って」いかなければなりません。
それは、良いことも悪いことも、です。
会社から「指示された仕事」を、「適切に」こなしていけば、「良い評価」を受けるでしょう。
しかし、指示を聞かず、自分なりのやり方を変えようとしなければ、「悪い評価」を受けます。場合によっては「配置換え」も起きるでしょう。最悪、「解雇通知書」を受ける可能性もあります。(当然法律に則って行われるものです。)
「部下をやめさせる」と言う意味ではなく(質問者さんには、その権限がないとは思われます。)
「会社の方針に従わない」ことをし続けた場合、
「結果は自分で刈り取る」と言う事実を、「部下に認識」してもらうのです。
(当人が自覚していない場合があります。)
(そもそも自覚している人に対しては、、、ここまで詰める必要はないでしょうね、、、)
「種蒔きと刈り取りの法則」です。
良い意味で、部下の「交通整理」をしてあげるのです(させて頂くのです。)
そして、質問者さんのサポートを受けつつも、
部下の方ご自身が「自分の目標」を立て、「自分の責任」を明確にして、業務に当たるのです。
そのような姿勢になれば、「言い訳を言うこと」は、少なくなるでしょう。
業務に向かう「目つき」も変わる筈です。
部下の方が、「自分の責任で仕事」ができるように「サポートする」ことが、
質問者さんの仕事です。
「部下の応答」は、「部下の責任」であることを留意しましょう。
質問者さんの「悩むべきポイント」は、愛情を伝えつつ、どうしたら分かってもらえるかの「言い方」と「タイミング」なのです。
そこにエネルギーを集中するのです。
いかがでしょうか。
今回、質問者さんの留意すべきポイントとして、
3点をまとめさせて頂きました。
参考にしてみて下さい。
これらのことを「裁きの心」からではなく、
「愛情を持って」為していかれますように。
聖書の言葉です。
「憎む者が口づけしてもてなすよりは、愛する者が傷つけるほうが真実である。」(箴言27:6)
「 鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる。」(箴言27:17)
質問者さんの心が守られ、支えられて、良い仕事ができますように。
今回論点を明確にするために原則的なことを書かせて頂きましたので、
補足すべき点があるとは思います。それは又別の機会にまとめたいと思います。
祝福をお祈りしています。
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