今回は、Cさんの「不健康な感情主義」にフォーカスをして、「思い込み」の解決策を考えていきます。
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「質問者さんの文章」(再掲)
職場に「思い込みの強い」同僚(女性)がいます。
感情の上がり下がりが激しく、時々「思い込み」で感情的になることがあります。
「自分はいつも正しい」と思い込んでおられるようで、
周りが「それはこう言う事情で」と説明しても、「自分なりの正論」を言い続けて聞こうとしません。
特に「自分の利益」に関わることには、執着が激しく、主張を譲りません。
そして他を陰で徹底的に批判するので、職場ではかなり問題になっています
どう対応したら宜しいでしょうか。
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分析②「感情的になる人」の心理。(お答えその2、のまとめ)
「感情主義」人間の精神の中で、感覚・感情・情緒の働きを(知性・理性や意志よりも)重視する考え方。
不健康な「感情主義」は、正しいことでも「気が乗らなければ」しない。
聞きたくないし、したくもない。
「人の忠告」も、無視し、聞かなくて良いと思い込んでしまう。
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(ここからが、今回の内容です。)
人間は、「感情」の生きものです。
理性的のようで、実は感情で行動していることが多くあります。
何年も前のことを覚えていて、「気に入らないから」「嫌いだから」、
または逆に「好きだから」という感情によって、判断することが実は多くあるのです。
感情はビデオカメラの映像ようでもあります。
再生されると、必ず「ある結論」に向かいます。
「止めることができない」ことが多いのです。
ビデオが再生されている時、ビデオの外の世界は、中に入ることができません。(無視できてしまいます)
「感情的になっている人」の心理は、そのような状態だと言えるでしょう。
それでは、解決策を考えていきます。
今回も、A「目的論」とB「課題の分離」で考えます。
またC「励まし」にも触れていきます。
何度も書きますが、問題の解決は、原因を追求しても解決には至りません。
「◯◯◯」だから難しい、となるのが自然です。ですから目的を考えていきます。
A「目的論」
今回注目するのは、理性です。
人間は理性を持っています。
例えば駅に行く場合、T字道があって、右に駅があるならば、
気分は左に行きたくても、右に曲がります。
右に行きべきだ、と「理性」で判断するからです。
理性は、どちらが「得をする」か、「利益を得られる」のかを判断します。
「感情の流れ」を止めて、
「理性的に判断」するのです。
ビデオの例で考えるならば、「映像を止めて」現実世界に戻ることができるのです。
(痛みが用いられることが多いのです)
つまり質問者さんの「目的(目標)」として、
Cさんに「自分の感情」を横に置いて「理性的に判断」できるように促すのです。
これができるチャンスは、
Cさんが「失敗した時」です。
思い込みが強ければ、今まで何度か業務上でトラブルが起きたことがあるはずです。
以前、顧客からクレームが来た例で考えましたが、今回も同じシチュエーションで考えてみます。
発注ミスをした場合、
Cさんの上司は、その原因を確認させるはずです。
「思い込みが強い」Cさんは、きっと「自分なりの方法」で確認していることでしょう。
もしかすると、きっちりと確認していないこともあり得ます。
こういう時が正念場です。
Cさんに適当に処理させてはいけません。(ここで根を断つ覚悟を持って貰うのです)
「原因」をはっきりさせます。
その上で、解決のための「目的」を明確にするのです。
(あくまで「目的」を重視していきます)
これは顧客のクレームが、酷ければ酷いほど、有益なのです。
(その分その批判から逃れたいと必死になりますので)
B「課題の分離」を考えます。
Cさんに「自分の責任」を明確にして貰います。
言い訳を言っていたとしたら、
「自分の課題」と「顧客の課題」を明確にするのです。
そして「自分の課題」には責任を持って貰うのです。
そこには「言い訳」はあり得ません。
顧客のクレームを最大限に活用して、Cさん自身に「自分を変えて」貰うのです。
C「励まし」を考えます。
上記のような状況に置かれたなら、とても不安になるはずです。
質問者さんは、Cさんを精神的にサポートしてあげて下さい。
仲間として、Cさんの立場に立って、発言をしていきます。
顧客から厳しく叱責されたとしたら、
「そこまで、言わなくてもいいわよね。」
「まあしょうがないわよね。ここできっちり対応して挽回するしかないわよ」
「私たちにも落ち度があるんだから、そこは反省して変えていけば、次回は文句言われなくなるから、頑張りましょうね。」
そんな風に、Cさんに「寄り添い」ながら発言し、一緒に問題を解決する姿勢を見せるのです。
きっとCさんは「心強い」と思います。
そしてそれらの経験(訓練)を通じて、
Cさんは、「自分の感情」だけではなく、「理性」によって考え、
「自分の行動を変えていく」ことを少しずつ身につけていける、と信じます。(長い目で見る必要はありますが、、、)
次回、③「利益を得ようとする人の心理」を考えつつ、解決策を模索します。
解決のヒントになれば、幸いです。
祝福をお祈りしています。
詩篇(旧約聖書)
119:71苦しみにあったことは(卑しめられたのは)
わたしのために良いことでした。わたしはあなたの掟を学ぶようになりました。
ヨハネによる福音書(新約聖書)
15:12-14
わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。
友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。
わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。
箴言(旧約聖書)
27:17鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる。
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