今回は、分析(お答え)のその2です。
質問者さんの職場に「Cさん」という女性の同僚がおられます。
その方は、思い込みも自負心も強い方で、
同僚が色々な助言をしても、頑なに自分の意見を主張し続け、陰では人の悪口を言い続けているようです。そのため、職場で問題になっているということでした。
質問者さんの文章から、
Cさんの特徴の可能性として、以下の3点を考察してきました。
①「自分が正しいと思い込む人」の心理。
②「感情的になる人」の心理。
③「利益を得ようとする人」の心理。
その後、解決の「ヒント」を模索する予定です。
先回は、①「自分は正しいと思い込む人」の心理、を分析しました。
Cさんは、とてもプライド高い可能性があります。
特に不健康なプライドの場合、やっかいです。
「自分を認めさせる」ことで「自分のプライド」を守ろうと自己主張する人は、
「人の意見を受け入れること」は負けであり、
「自分の意見を認めさせること」で、自分の存在価値を計ろうとします。
そのため「いかなる手段を使っても」自分の意見を認めさせるのです。
それが「思い込みが強い」につながることを、考察しました。
今回は、②「感情的になる人」の心理、を取り上げます。
「感情主義」という言葉があります。
人間の精神の中で、感覚・感情・情緒の働きを(知性・理性や意志よりも)重視する考え方です。
感情主義も、健康的でバランスが取れていれば良いのですが、
「不健康な感情主義」は、問題です。
いくら正しいことでも、自分の「気が乗らなければしない」となれば、上手くいかなくなります。
質問者さんのお話をお聞きすると、
Cさんは、悪い不健康な「感情主義」のように見受けられます。
「気が乗らなければ」しないのです。
正しいことでも、「気が乗らなければ」、聞きたくないし、したくもないのです。
そうなれば、「人の忠告」も、
聞かなくてもよくなってしまいます。
(結果、思い込みも更に強くなるのでしょう)
「逆ギレ」する人、の心理というものがあります。
人から自分の問題を指摘された時、「私の方がもっと大変なのよ」と、
切れる(感情的になる)ことによって、相手の非難を「帳消し」にしようとする心理です。
物事の重大さを「理性的」に判断するのではなく、「感情の大きさ」で判断するのです。
そうなれば、いくら「重要なこと」でも、自分が「大きく気分を害されたら」しなくてもよくなります。
当然ですが、これはとても不健康です。
(悪い感情主義の例です)
Cさんの「心の奥」を考えていきます。
イエス様の言葉に、
マタイの福音書 22:39 (新約聖書)
「第二も同じように重要で、『自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい』という戒めです。」
があります。
とても深い言葉です。
「自分を愛する」ように「隣人を愛する」とは、
自分への愛(自己受容)と他人への愛(他者受容)は、比例するということです。
つまり「自分を愛せる」人は、「人を愛せる」のです。
そして「自分を愛せない」人は、「人を愛せない」のです。
前後を逆にすれば、真実が見えてきます。
「人を愛せない」人は、「自分を愛せない」のです。
「人を受け入れられない」人は、「自分を受け入れられない」のです。(実際は)
Cさんの感情主義を今、考えようとしています。
Cさんが、感情に任せて「人の意見を聞かない」(受け入れられない)ということは、
実は「自分を受け入れていない(自分が嫌いな)」可能性があります。
心の底では(自分では普段は気がつかないかもしれないですが)、
「自分のことはどうなっても良い」
「自分は大切でない」
と思い込んでおられる可能性があるのです。
これはもの凄く矛盾しています。
自分の意見に「過剰に執着」して、人の意見を聞かない人が、
実は「自分なんかどうなっても良い」と自己破壊的に考えている可能性があるのです。
ここの部分、「心の深い闇の部分」は、聖書の専門分野です。
折にふれてそのメッセージを解説したいと思います。
私たちの「感情」は大切です。
しかし、不健康な「感情主義」は、自分と他人を不幸にします。
自分を愛し、他人を愛する……このことを身につける必要があります。
人との「良い関係」は、実は「自分次第」なのです。
イエス様の言葉
ルカ6:38(新約聖書)
与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。人々は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう。あなたがたは、人を量る量りで、自分も量り返してもらうからです。
今回は、②「感情的になる人」の心理、を取り上げました。
祝福をお祈りしています。
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