私には、身内に許せない人がいます。私の人生をめちゃくちゃにした人で、憎んでも憎みきれません。そのことを考えると歯ぎしりし、夜も眠れない状態です。
心穏やかに生活したいのですが、どのように考えたら良いでしょうか。憎むことは、罪なのでしょうか。
ご質問をありがとうございました。
許せない気持ちで、苦しんでおられるご様子をお見受けします。
具体的な理由は分かりませんが、酷い体験をされたことでしょう。
その苦しみは、相当に深いものだとお察しします。
まずは、その苦しみが、主によって慰められます様に、お祈りをさせて頂きます。
理性と感情は違います。
これから書くことは、理性では分かっても、感情では受け止められないかもしれません。
しかし、前に進んで行くためには、ナビゲーションが必要です。
ぜひ参考にして頂いて、質問者さんの心の解放につながることを祈っています。
今回、
①怒りの感情は、自然なものであること。
②しかし、憎み続けていると、不幸になってしまうこと。(危険)
③許しは、自分のためであること。
を考えていきます。
しばらくお付き合い下さい。
①怒りの感情は、自然なものであること。
聖書の中にこんな言葉があります。
エペソ4:26-27「 怒っても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。悪魔に機会を与えないようにしなさい。」4:26 “Be angry, and do not sin”: do not let the sun go down on your wrath, 27 nor give [g]place to the devil.
聖書は、怒ることを禁止してはいません。
むしろ、be angry 怒ることは自然なことだと教えています。
身体を打たれたら傷ができて痛いように、
心を打たれたら(目には見えなくても)心に傷ができて痛みが生まれます。
それは、当然のことなのです。
②しかし、憎み続けていると、不幸になってしまうこと。(危険)
しかしながら、痛みによって「怒り」が生まれ、それを長く持ち続けて「憎しみ」になると、話は別です。
憎しみは、負のエネルギーを持っています。そして更なる負のエネルギーを生み出します。
それは、自分を腐食します。
(サビのようなものです。最初は大したことはないと思っていても、サビが進行すると動けなくなります。ほっておくと本体までも崩れてしまうことがあります。危険なのです。)
あなたの感情を腐食させ、あなたの判断を歪めます。
そればかりか、あなたがサビついていると、あなたと関わる人を腐食します。
確実にあなたの親しい関係に(特に子供たちに)悪影響を与えるのです。
(本人がそのことに気がついていないことが悲劇です。)
まさに、悪魔に付け込ませるチャンスを与えるのです。
良く聞くことですが、
憎み続けた相手が、そのことをすっかり忘れていて、結局苦しんでいるのは、憎んでいる本人だけ、ということも普通に起きるのです。
まさに悪魔の思うツボなのです。
(悪魔は人間の心を破壊し、自分と他人の生活を呪わせることに、最高の快感を持つのです。)
③許しは、自分のためであること。
ですから、聖書は「許しなさい」と主張します。
危険を回避する、唯一の方法が、「赦し(許し)」なのです。(*私のブログでは、神様のゆるしを赦し、人へのゆるしを許しと、漢字を使い分けています。)
許すことは、感情というより、意志です。
それは、選択です。
その選択ができると、、、
a,憎しみの感情から解放されます。
b,赦し(許し)がどんなものなのかが分かり、自分を許すことができるようになります。
a,憎しの感情から解放されます。
憎んでいると、確実に負のエネルギーに包まれます。
そして、負のエネルギーは、あなたの心を腐食します。
ですから、負のエネルギーを捨てるためにも、
許しを選択する必要があるのです。
(これは感情ではありません。光と自由を体験したいのなら、「許します」と告白するのです。気持ちが乗らないかもしれません。しかし告白することが重要です。)
b,赦しがどんなものなのかが分かり、自分を許すことができるようになります。
苦しい中で、許しを告白していると、分かることがあります。
私は許せない。しかしこんな許せない存在を赦すと言って下さる方がおられる。
許せない存在を、許すというのが、「赦し」なのだ。(分かりにくい表現で恐縮ですが、、、)
イエス様がペテロに「7の70倍赦しなさい」と言われました。
ペテロは当時の考えで、3回許せば良いということを知っていて、イエス様に「7回許したら上出来ですよね」と問いました。しかしイエス様は「7の70倍赦しなさい」と言われたのです。これは無限に許しなさいという意味です。
神様の「私への赦し」が、「無限の赦し」です。
その「赦し」を体験した者が、傷つけた人を「同じように許す」ことができるようになるのです。
ですから、人を許すことは、(聖書に書かれている赦しは)、「自分の力」ではできないことです。
時間がかかりますし、自分を越えた力(助け)を受けなければ、できません。
以下の聖書の言葉は真実です。
マタイ6:14-15
「もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。」
「同じ物差しで測り返される」(ルカ6:38)のです。
「あなたの許し」が、深まれば、あなたが神様から「赦されていること」が、よく分かるようになります。
そして、「人を許した分」、「人からも許される」のです。
(体験的に分かると思います。優しい人には、人は優しくなりますし、無慈悲な人には冷たい対応をするのが、人の常です。)
またそのような許しを、自分のものにできたならば、その「物差し」で「自分自身を許すこと」ができるようになります。(多くの人は、人を許せないと言いつつ、本当に許せないのは、自分自身だったりするのです。)
ですから、色々な面で考えても、
許しは、「あなた自身」のためなのです。
まとめです。
怒りを感じることは自然なことでも、
それを憎しみに熟成しまうと、あなたあなたの心を腐食してしまいます。(危険です。)
ですから、「赦し(許し)の効果」を知りましょう。
しかし知性と感情は別物です。
意志で許しを告白しても、感情はついていかないことは常です。
時間がかかることがあります。(焦らないことです。)
誰かの助けが必要なことが多いのです。
(心の深い感情を吐き出して、それを聞いて貰うことが、助けになります。)
そして、一番力になることは、あなたが「神様の赦し」を体験することです。
「7の70倍赦しなさい」と言われたイエス様の赦しは、
あなたが、どんなに酷い状態でも、「7の70倍赦す」、そのような十字架の赦しなのです。
今回、キリスト教の最も本質である「赦し」について書かせて頂きました。
質問者さんの心が解放されるために、参考にしてもらえたら嬉しいです。
祝福をお祈りしています。
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