2021年12月5日の週は、アドベント（待望節）第２週です。
クリスマスが更に近づいてきました。
今回は、イエス様のお母さん、マリアのお話です。
マリアは、「私は、主のはしためです。」
「お言葉どおり、この身になりますように」と、天使の言葉を純真に信じた有名な方です。
今回は、マリヤの「信じた後」を見ていきます。
一度「信仰の決断」をしても、それで終わりではありません。
むしろ決断したために、白黒がはっきりとして、かえって「誤解や迫害が増える」ことがあります。
しかし神様は、そのような時こそ「助けて下さる」のです。
「悩んでいる人」こそ、「神の助け」を体験できるのです。
マリヤは、ダビデ王の子孫で、選ばれた人でした。
素直な信仰を持っていた、１０代の女性でした。
そのマリヤの元に、天使ガブリエルが現れたのです。
「こわがることはない。マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。あなたは男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。」
天使の言葉にマリアは戸惑いました。
「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」
マリアは、天使に問いかけたのです。それは疑いからの問いかけではなく、
「信じたいけれど、どうやって信じたら良いか分からない」というマリアの正直な心の訴えでした。
天使は、それは「聖霊の働きである。」「親類エリザベツも、奇跡的に子供を授かった。」「神にとって不可能なことは一つもない。」
と語りました。
マリヤはその言葉を素直に受け入れ、信じたのです。（すごい信仰です。）
しかし信じた後、マリアはたくさんの試練を受けました。それは人々の無理解という試練でした。
お母さんも受け止められませんでした。（当然と言えば当然でしょう。）
夫となるヨセフも完全に動揺をしました。（そして離縁まで考えました。マタイ１章）
彼女は、信じながらも、「信仰の確信」を得るために、
天使が話した親類エリザベツの元に、急いで向かったのです。（ルカ１：３９）
そこで彼女は、神様からのたくさんの慰めを受けました。
まずエリザベツは、完全にマリアを理解してくれました。
（神様からの啓示によって、お腹の男の子が、救い主で神の子であることを理解しました。）
そしてマリアを慰め、３カ月の間、一緒に過ごしてくれたのです。
それは、マリヤが「覚悟をするため」の準備の期間でした。
それは、「故郷」に帰り、人々の「誤解」を受け、「白い目」で見られても、
信じて「神様の子どもを産む」という、覚悟でした。
（１０代の女性が、このような覚悟をするということも、すごいことです。）
神様は故郷に帰った後も、守って下さいました。
マリアの信仰を守るために、「たくさんの奇跡」を与えて下さいました。
あれ程まで悩んでいた「夫となるヨセフ」も、
夢で啓示を受けて、「マリアの言葉」を信じてくれました。
そして無事に結婚が全うできたのです。
その後、住民登録の命令が皇帝から下り、
臨月前に、ヨセフとマリアは、自分たちの先祖の町である、ベツレヘムに向かいました。
（救い主は、ベツレヘムで産まれると預言がありました。）
ベツレヘムでイエス様が、思った以上に早く誕生した時、
羊飼いたちが天使の御告げを聞いて、イエス様を拝みに来ました。
東方の賢者たちが、黄金・乳香・没薬と言う高価な宝物を携えて、謁見に来ました。
（この宝物が、ヨセフ家族がエジプトに逃れた時の、生活費になりました。）
マリヤはその後、イエス様を、無事に成人まで育てることができました。
マリアの目から見ると、信じた後の「必要はすべて満たされた」のです。
【まとめ】
神様の確実な「しるし」を見たならば、「素直に信じること」が一番の得策です。
「信じた後」のことは、心配しないで下さい。
確かに誤解や無理解はあるでしょうが、
しかし神様は、それらの「課題を乗り越える、しるし」を与えて下さるのです。
マリアは、「私は、主のはしためです。」
「お言葉どおり、この身になりますように。」
この信仰から、すべてがスタートしました。
マリアは、信じた後も大変でした。
しかし神様は、その「純粋な信仰」を守り、最後まで歩むことができるように、「助けて下さった」のです。
あなたが、信じたために「苦しみ」を経験することがあっても、
神様は「あなたの信仰」を守るために、
「しるし」を与え、不思議な奇跡と導きでもって、
「あなたを助けて下さる」のです。
祝福をお祈りしています。
Ⅰコリント 10:13
「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。」
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