質問者さんのクラスメイトで、「自分が正しい」と思い込んでいる方がおられることへの、
相談のお答えの2回目です。
先回は、①「自己愛が強い人」の特徴を触れました。
まだお友だちも学生さんですから、これからどれだけでも成長していくことはできます。
そんな期待を込めて、書かせて頂きました。
今回は、
②自分が正しいと思い込んでいる人は「現実が直視できない」。
③わがままな人は、自分の「思い込みの世界を守る」ために、逃げたり人のせいにする。
を触れたいと思います。
その後に、質問者さんへのアドバイスを書いていきます。
それでは、しばらくお付き合い下さい。
年を取っても、「子供のような考え方」をする人がいます。
「身体」は年齢を重ねても、「心」は成長していない人です。
質問者さんの年齢から見ると、50歳、60歳は立派な大人だと思われるでしょう。
しかし、実際は、その年齢になっても小学生のような考え方のまま
(小学生といっても幅がありますが)年を取ってしまう人がいるのです。
難しいのは、心の成長は「まだら模様」なのです。
ある部分は大人のようでも、他の部分は子供のままということがあります。
「人前」では演技ができても、「本音」は子供のまま、「一部の感情だけ」は未成熟ということがあるのです。
そして親しくなると、「わがままで人のことを考えられない」ことが、バレてしまったりするのです。
ご友人が、「そんな大人」にならないことを願っています。
どうしてそんな風になってしまうのでしょうか。
それは、②「現実を直視できない」からです。
どういうことかと言うと、
「現実を見る」ならば必ず、何かしらの「対応」をしなければなりません。
そして「対応」するには、ほんの少しであっても、
「自分を変えなければ」できないのです。
それは「知性やテクニック」だけで済む場合もありますが、
やはりどこかで「感情面」にぶつかることになります。
それには、「人間の器」が大きくなっていないと、対応できないのです。
人間の器とは、
「人を受け入れ」たり、
「我慢して犠牲を払う」ことをしたり、
「評価がなくても実行し続ける」ような「度量、力」です。
①で考えましたが、「自己愛が強い人」は、物を見る時に「バイアス(偏り)」がかかります。
つまり「見たいものだけ」見て、
「見たくないもの」は無視するのです。
そうすると「正しい情報」が入りませんので、
出てくる結論は、「自分だけの独りよがりの世界」になるのです。
それは「現実の世界」ではありません。
「現実の世界」を直視しなければ、問題が見えません。
そうであれば「人間の器」は大きくならないのです。
そのような「架空の世界」(本人はそう思っていないことが問題なのですが、、、)
で生きていると、何十年生きていても、「心の成長」はないのです。
(そして「子供のままの大人」が、出来上がるのです。)
普通は、親からの躾によって、幼少期に「良い悪い」を学びます。
しかし親が「何でも受け入れて」甘やかせて育てますと、
子供は、
「わがままな自分で良いのだ」
「自分の都合の良い世界が正常なのだ」と、
「大きな勘違い」をしてしまうのです。
(ご友人は、わがままに育てられているとしたら、このような可能性があるのです。)
それが前提となると、
問題が起きたならば、原因は「誰かのせい」になります。
(「架空の理想世界」を壊す者は、敵なのです。)
そして「敵・犯人」が見つからない状況になると(犯人は自分なのですが)
「現実を否認」してしまいます。
つまり「ごまかし」たり「無かったこと」 にしたり、するのです。
大人の中には、ごまかしきれずに「心の病気」になる人もいます。
しかしその原因は、「自分が悪いと認めることができない」ことなのです。
「現実」と「自分の頑固な世界」が噛み合わなくなって、起きる「罪の結果」なのです。
①「自己愛が強い人」は、
②「現実を直視」できず、
③問題は「誰かのせい、または否認(無視)」する、傾向があります。
それをし続けると、精神的に大人になれず、成長できません。
下手をすると「心の病気」になるのです。
次回は、そのような方に「どのように対応したら良いか」を考えていきます。
「ご友人との関わり」の参考にして頂ければと、願っています。
祝福をお祈りしています。
箴言(旧約聖書)4:23
「力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく。」
詩編 (旧約聖書)119:71 苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。
私はそれであなたのおきてを学びました。
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